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人見知りを克服できた接客のアルバイト

私は高校生ぐらいの頃まで、人と接することが怖くて人見知りをしていました。

コミュ障と言われるタイプの人間でもあります。

そんな私が大きく変わるようになったのは、専門学校に入ってからになります。

 

 高校生の頃も少しだけチャンスはあった

私は高校生の頃、演劇部に入っていました。

人と接するのは苦手でしたが、演技をすることに興味があったんですよね。その人物になりきるというのが面白そうだなと。

部活では発声練習をしたり、たくさんの台詞を覚えたりと大変だったりもしましたが、先輩に教えてもらいながら励む日々が楽しかったです。

演技をしていると“その時だけは、いつもと違う自分になれる”というのも良かったです。いつもの自分と比較して「私も普段からハキハキものが言える元気な人だったらいいのにな…。」という憧れもあったりしました。

高校で視聴覚室を借りて演劇をして親にも観てもらったこともありましたが、一般の会場を借りて演劇をしたこともありました。

父はその時に初めて私の芝居を観てくれて「人前であんなにできるなんて凄いやんか。お父さん感心したわ!」と、凄く褒めてくれたので嬉しかったです。

私は演劇部では大声を出して演じることができるわけですが、それはあくまで台本があって台詞があるからというのがありました。

普段の人とのコミュニケーションでは台本なんてものはないので、どう受け答えすればいいかわからず、部活以外ではやっぱり大人しく、おどおどしている人間でした。

 

 初アルバイトで接客仕事をする

高校卒業する頃ぐらいに、家電量販店のスタッフ大募集の広告を母が見つけました。

最初広告を見た時、接客という仕事に怖さを感じて「いやいや、私にこんなの出来るとは…。」と思いました。

でも母は「初めての人が多いから、始めやすいんじゃない?」ということでした。

確かにグループが出来上がっている輪の中に飛び込む勇気は、私にはかなりハードルが高く感じたので、皆が初めてなら輪の中に入っていけるかも…と思いました。

“これをきっかけに、今度こそ人に慣れることもできるかもしれない…”

小学校からの友人にも声をかけて、その子と一緒に応募して通ったので、2人で同じフロアの職場で働くこととなりました。

まぁ友人がいたから、応募する勇気があったところも大きいですね。

 

 アルバイトでの業務内容

私の持ち場は、玩具売り場担当でした。仕事内容は挙げてみるとこんな感じです。

レジ打ちは働く期間がだいぶ長くなってから、教えてもらうようになりました。クレジットカードや商品券も扱うので、ややこしいところもあったんですよね。

  • 挨拶で声掛け(大声で「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」)
  • 売り場の商品の掃除(埃が積もらないように)
  • 商品売り場へのご案内(別のフロアのも聞かれる)
  • 入荷した商品の値札付け
  • 商品の品出し
  • ご予約の受付
  • レジが混雑した時の臨時レジ業務
  • サッカーフォロー
  • ラッピング業務
  • 迷子の子供の誘導

挨拶の声掛けはとても大事だったなと思います。

防犯の意味も兼ねて大きな声を出すように言われていたので、会うお客さんにはもちろん、人気の少なそうなところでも、「いらっしゃいませ!」と言いながら店内を巡回していました。

これを続けていくうちに、お客さんと接することが、段々と怖くなくなってきたんですよね。自分から声を出しているので、その次にすんなり話しかけやすいんです。

何か困っていそうなお客さんに、自分から話しかけるのも難なくできるようになりました。

色んな業務でお客さんと接していく回数が増えていくにつれて、徐々に人に慣れてきたので、このアルバイトをして良かったと思っています。

 

 アルバイト業務でのエピソード

ゲーム機発売のサッカーはちょっぴりお得

新型ゲーム機が発売された時期は、朝にシフトが入っている時は、ゲーム売り場のサッカーフォローによく駆り出されました。

開店時間と同時に瞬く間に人が押し寄せて、長い列ができるんですよね。レジさんの隣で、ひたすらゲーム機(携帯機)を袋詰めして渡す係をしていました。

同じ作業の繰り返しという感じですが、これが時間が経つのが結構早く感じたので、実は嬉しかったです。

なので、朝からゲーム機のサッカーフォローを頼まれた時は、内心「よっしゃー!」と思ってましたね。

クリスマスはラッピングの嵐

クリスマスの時期はラッピング量がかなり多かったですね。

普段からラッピングは無料で受け付けていたので、玩具売り場ということもあり頼まれることはよくありましたが、クリスマスともなるとそれは凄いことになります。

買う人みな「ラッピングしてください。」と言うので、もう追いつかなくなるんですよね。

それで、2年目・3年目ぐらいになってくると、その時期だけラッピングカウンターが設置されました。

私はキャラメル包みはできますが、ゲームソフトみたいな薄いものはラッピングを教えてもらっても下手だったので、受付係として度々担当していました。

依頼してきたお客さんの受付をして番号の控えを渡し、ラッピング担当に紙の柄とリボンの色を伝えて包んでもらい、終わったら番号を声出ししながら、札かけエリアで表示しておく。

ラッピング中にずっと待っている人もいれば、その売り場から離れる人もいるので、札がかかっているとわかりやすいんですよね。

これも受付が集中する時だと結構忙しいので、頑張ってさばいていましたね。

迷子の子供は結構多い

玩具売り場ということは子供がやはり子供も多く、そして土日はよく迷子も出てきます。

泣きながら親を呼んで歩き回る子もいれば、大人しい感じでポツンといる子もいたり。

迷子をみかけたら声をかけてレジ近くに誘導し、内線をかけて店内放送かけてもらいました。

子供は不安そうにしているけども、親が店内放送を聞いてレジまで来た姿を見ると、不安から一気に安心に変わって、また泣き出してしまう子も多かったりして。

親に抱きつく子供達を見て「うんうん、会えて良かったね。」としみじみ思いながら、よく見送りましたね。

玩具売り場は子供が多いですからね。この頃から子供は好きですし、見ていて度々癒されることもやっぱりありましたね。

 

 アルバイトは卒業まで続けた

3年制の専門学校に通っていましたが、就活の時期もアルバイトは続けていました。

就職率を高く維持したい学校側としては、生徒への指導には結構力を入れてくれていました。卒業までに就職先も見つかり、後は社会人として働くまで学業と共にアルバイトを頑張っていました。

友人は大学の授業との兼ね合いで私より少し早めに辞めていましたが、バイト仲間や社員さんとの交流できていたこともあり、自分の居場所を見つけられていたので続けることができました。

社員さんやバイト仲間との飲み会にも度々参加したり、カラオケにも行ったりもしました。

2年以上続けた時点で「これは卒業まで続けたいな…。」というのが1つの目標になっていましたね。3年間、学校もアルバイトも楽しめて良かったと思います。

 

  某テーマパークでもアルバイトをした

次の就職先を見つける前に

関東がディズニーランドなら、関西は…のテーマパークのことですね。

学生の頃は、年パスを買ってこのテーマパークではよく楽しませてもらいました。仕事内容に興味はあったけど違うバイトをしていたし、働く機会がありませんでした。

でも、1つ目の仕事を辞めていた時期に、そのアルバイトの広告を見かけたんですよね。

“人に夢を与える仕事”というのは中々できる機会がないし「今を逃したら、もうこのバイトをする機会がないかもしれない!」と思い応募しました。

コミュ障だった人間が、自ら接客力の高い仕事に飛び込むなんて、昔の自分が見たら驚きますね。

周りは若い子が多かったですが、無事にオリエンテーションも終わり、接客というものについて改めて色々学び直しました。

業務はかなり大変

私はレストランで働くという、これも初の飲食店業務だったのですが、忙しいながらも何とか毎日頑張ってこなしていましたね。

1人で3人分ぐらいまでのコースメニューを、台車を使わずに運んだりもするんですよね。コツはいるし料理は落とせないしで、慣れるまで腕と肩がかなり痛かったです。

またテーマパークの隅々のことを把握しないといけなかったので、これが自分には大変でした。

仕事中は意識してひたすら笑顔でいるせいか、仕事が終わって電車に乗ると無表情になってしまったりもしましたね。顔の筋肉の力が抜けてしまったんでしょうね。

先輩は私より年下の人もいましたが、皆さん考え方がかなりしっかりしていました。アルバイトでも意識の高い人が多く、お客さん目線でほんとによく考えていました。

常に忙しいことが多いので、業務の厳しさはそれなりに覚悟して挑まないといけない職場でしたね。

大変な分、喜びも大きい

業務は振り返っても大変なことだらけでしたが、その分得られた喜びも大きかったです。

誕生日が近い人には店内で皆で声をかけてあげたり、誕生日のサプライズケーキを運ぶ時は店内で皆で歌ってお祝いしたり。

お客さんに映える料理を運んだ際は、声をかけて写真を撮ってあげたりするのも喜んでもらえましたね。ハロウィンでコスプレ姿のお客さんには、声をかけてその衣装について話をしてみたりもしました。

“自らお客さんに絡みにいく”ということが多いので、接客慣れしていないと難しいところは大きいです。

でも、お客さんの良い思い出を作る手助けをできるのは、中々できる機会がない仕事だなと思います。笑顔の人をたくさん見ることができる仕事でもありますね。

私は短期間しか働いていないので2~3ヵ月程しかここにはいませんでしたが、働かないと知ることができない舞台裏を見ることができたのは良かったです。

その後、私は就職活動をして次の職に就いたので、あの時思い切ってアルバイトへと行動したのは良いタイミングでしたね。

 

 人と関わらずに生きてはいけない

コミュ障であったとしても、人との関わりなしに生きていくことはできません。

もし“こんな自分を変えたい…”と思っている人がいるなら、やはり接客の仕事をオススメします。

人と接するのが苦手な人にとって接客はハードルが高いですが、自分を変えたいのであれば、人と多く関わって場数を踏まないと中々変えることができません。

最初は中々上手くいかないものなので、失敗してもあまり落ち込みすぎないようにした方がいいです。私はバイト時代に上司に怒られたことはありますし、お客さんを怒らせてしまったこともあります。

その時は確かに凹みましたが、いつまでも暗い顔をしているわけにはいかないので、気持ちを切り替えて“もうこんな思いはしないように、次は気を付けよう”と笑顔で対応するようにしていました。

そうして自分で意識をしていくことが増えるにつれて、今まで気付けなかったことにも気付けるようになったりと、色々と視野が広がってきます。

一歩一歩進んでいくうちに、いつの間にか昔と違う自分に成長していることと思います。

 

 まとめ

昔のアルバイト話を書いてみましたが、私はバイトをする前と後では人生が結構変わりました。

でもそんな今でも、人付き合いが得意かと聞かれると「まぁまぁかな…。」という曖昧な返事にはなるんですけどね。ただ、初対面の人には自分から話しかけたりはできるかなと。

人間関係は確かに難しいところもありますが、しっかり向き合ってみるとコミュ障の人が身構える程も人というのは怖くないです。自分も同じ人ですしね。

この記事が、自分を変えたいと思っている人の力になれば幸いです。

 


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