アンパンマン おしゃべりいっぱい!ことばずかんDXです。
こちらのペンが壊れやすいようで、ジャンクでの出品を度々見かけますが、主に見かけるジャンクはこちらです。
- 電源が入らない(ランプが点かない)
- 図鑑をタッチしてもペンが反応しない。
- 日本語⇔英語の切り替えができない。
上記以外のジャンクもあるようですが、大体これらを見かけました。
中でも多かったのが、最後の切り替えができないというものです。
今回入手した物も、切り替えができず日本語のまましか使えないというものでした。
目次
図鑑は47ページ、おしゃべりは日本語は800種類以上
まずはこの図鑑がどういった玩具かを見てましょう。
この言葉図鑑というのは中はこのように最初に目次があり、各ページではそのカテゴリーで登場する言葉がたくさん載っています。
ページを捲り名前のアイテムをペンでタッチすると、ペンから言葉が聞こえます。
どのアイテムも日本語と英語で登録されており、両方学ぶことができます。
47ページとボリュームもあり、全部で1700種類以上喋るうちの、日本語は800種類以上となっています。
ちなみにアイテム以外にキャラクターをタッチすると、キャラが台詞を喋りますが、さすがにこれは日本語のみとなっています。
価格も高いですが、中々優れたおもちゃですね。私が子供の頃にもこんなおもちゃがあったら遊びたかったです。
ペンの動作確認
さてこちらが問題のペンですが、まずは普通に動作確認をしてみます。
電源が入り、緑のランプが点灯しているのがわかります。
言葉は喋りますが、スイッチで切り替えようとしても日本語のままで、スイッチはカチッとスライドした感がなく、緩くてどちらにもスルスル動きます。
中でスイッチのパーツが外れているか何かでしょうか。分解して中をチェックしてみます。
- 全ての機械に言えますが、分解するとメーカー保証が無くなります
- 分解・修理・改造は全て自己責任でお願いします
スライドスイッチの破損
ネジは普通のプラスネジで外しやすいですが、ペン先パーツを基板から抜くのに傷ませないように注意です。
電源スイッチはしっかり固いタイプのようですが、おしゃべりの切り替えスイッチはどうなっているでしょうか。
薄いスライドスイッチで、矢印の位置に付いていたと思われる突起がありません。
白い部分がスライドするはずが突起がないので動かなかったので、スイッチを動かしても緩かったのですね。
恐らく衝撃か何かで折れてしまったのかと思われます。
このスライドスイッチは使用できないので取り外してみると、3つの通電箇所が見られ、2接点であるのがわかります。
スイッチをスライドさせることで、「1と2」⇔「2と3」と通電箇所が切り替わり、これにより日本語⇔英語と切り替えることができるわけです。
スイッチ上部に基板のはんだ箇所があるので、そこからはんだ付けできますね。
同じスライドスイッチをネットで探しましたが丁度良いサイズがなく、仮に見つかったとしても、またもし同じのを付けてもこのスイッチだとまた壊れる可能性もあります。
子供は落としたりぶつけたりしてしまうので、この薄いのだと壊れやすいと思うからです。
この箇所には、電源スイッチのと同じものを使用してほしかったと思いました。
新たなスライドスイッチの取り付け
他で分解処分する基板から、スライドスイッチを取り外してこちらに付けました。
かなり外側に出っ張ってますが、このままはんだ付けをしました。
この時点で動作確認すると切り替えができるようになったので、とりあえずスイッチはこれで問題なさそうですね。
新たな問題としては、このスイッチをどうケースに収めるかです。
出っ張ってしまったので、緑のスイッチカバーは不要となりました。
ペンの文字のギリギリ見える位置までカッターで削ります。文字が見えなくても問題はないですが、できれば見えていてほしい。
もう片方のケースもおなじようにスイッチの厚み分削りました。
最後にケースを閉めてから、外側からグルーガンで隙間を埋めました。
グルーガンは樹脂なので、もし今後また開封が必要になっても一応外すことができるので、そこが接着剤と違って便利かなと思います。
種類は違いますが、安価で人気なのはこちらのようです
これでスイッチがガタつくことはないのと、隙間から埃なども入らないかと。
スイッチ内の隙間から入る可能性はありますが、それは仕方がないです。
図鑑も綺麗にしてケースに収める
図鑑の表側のアンパンマンの汚れは、溶剤を綿棒でそっと擦って落としました。
ペンで書いた落書きや汚れは塗装剥げしない程度に擦ると落ちますが、タッチペンは剥げが多いのでこれ以上は綺麗にはできませんでした。
各ページも固く絞ったタオルで丁寧にそっと拭いていきます。紙なので濡れすぎるとよくありません。
インデックス部分は前後の紙が剥がれやすいので、接着剤で丁寧に補修しておきました。
図鑑ケースを開くとこんな感じです。
スイッチの突起が目立ちますが、蓋がちゃんと閉まるのでよかったです。
日本語と英語を両方遊べるようになってよかったですね。
大人でも知らない英単語があったりするので、タッチしてると中々楽しいです。
修理できたのは嬉しいですが、これを遊ぶ子供がいないのが少し寂しいので、子供が産まれたら一緒に遊びたいですね。
メカいじりに必要な工具は色々ありますが、これから始めようとする方向けに普段私が使用している工具類をこちらの記事にて紹介しています。
まとめ
ペンの切り替えができない理由は、スイッチの突起が折れていたからだったんですね。
もし同じジャンク状態だという方は、原因はこれなのかもしれません。
ペンはメーカーに修理依頼かペンのみ購入もできるみたいですが、価格も気になるところなので、もし自分で修理できるならなんとかしたいと思う方もいるかもしれません。
半田ごて等は道具はいりますが、持っていると色々修理できるので便利だと思います。
このブログを参考にスライドスイッチ修理できました。書いていただいてありがとうございます!
>ノッチさんへ
修理報告、大変嬉しいです♪
こちらこそ、ありがとうございます!
最初この原因が分かった時、「これは直せないかも…」と一瞬思ったのですが、スイッチ交換で何とか対処できブログにも載せることができました。
修理は失敗する時もありますが、成功したものは今後も写真と共に載せていきたいと思います!