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お墓を持たない、手元供養という考え方

盆休みにお墓参りに行かれた方もいると思いますが、最近はライフスタイルに合わせてお墓を持たない方も多くなってきました。

うちの実家もそうなので、今回は仏壇にある手元墓について紹介します。

 

 実家にある父の仏壇

仏壇の全体の様子

私の父は8年前に膵臓癌でこの世を去りました。

一般的な仏壇のイメージとは異なりますが、この仏壇をリビングに設置しています。

花の傍には灯籠代わりにアロマランプが照らされ、色々母の好みで飾り付けがされていており、少し洋風な感じもする仏壇になっています。

お花は仏花ではないもの

母は仏花より普通の花を飾るのが好きなので、いつも仏花でない花を飾っています。

今年は代わりに買ってきてほしい頼まれたので花を買いに行き、この種類でいいのか悩みましたが、母に喜んでもらえてよかったです。

綺麗な小さな手元墓

こちらが手元墓となっており、ガラスの中に人型をした納骨ユニットが入っています。

底面から取り出し、上部の丸い部分を回して開けて、中に遺骨を納めます。黒い台座に貼っているプレートには、名前と没年月日が刻まれています。

手元墓が届いた時、丁寧な梱包とお心遣いがとても嬉しかったのを覚えています。

この手元墓についてのサイトは下記のものになります。

商品紹介:小さなおはか「手元墓」

購入サイト:手元供養・自宅墓として|手元墓[INORI]
(※現在販売されている色が限られています。)

手元墓の左にはクリスタル位牌を置いています。

母の希望で綺麗なものをということでクリスタルになりました。

購入先は失念しましたが、検索すると色々クリスタル位牌が出てくるので、お探しの方は好みのものが見つかるかと思います。

この時は確かメールでのやり取りで、漢字や書体など間違いがないか完成予定図も確認して、彫ってもらいました。

可愛いおりん、まわりん

フレームを持って鳴らすか、指でころんと揺らすと可愛い音色が聞こえます。

フレームはシルバーとピンクベージュがあり、上部の飾りは様々なデザインがあります。

 

ただお坊さんに来ていただいた時は、このおりんだと可愛すぎてしまうので、普通のおりんと入れ替えて法事は行っています。

丸みのある5具足の仏具

5具足についてはお仏壇の店で購入したもので、線香立てにはハートマークが付いています。

防火タイプの敷きマットも同じ店で購入しました。

火の取り扱いには注意していますが、敷いておくとより安心ですね。

 

 手元墓に納骨する際の注意

手元墓の納骨ユニットはサイズが小さく、納骨できる量は限られています。

この部分へ納骨するには、大きな骨では入らないため、細かく砕く必要があります。

業者に頼むと細かく粉砕してくれるところもありますが、返ってきた粉がほんとに父の遺骨なのか確認できないだけに不安が残ります。

業者さんはしっかりと行ってくれると思いますが、火葬場で拾い上げた遺骨のその後を見ないのはやっぱり…。

考えた末、私と母は乳棒・乳鉢で遺骨を粉砕することにしました。

粉砕前に手を合わせ、いざ行おうとすると怖くなったりもしましたが、なんとか細かくすることができました。

中々勇気はいりましたが、自分達で出来たので安心しましたね。

 

 分骨について

妹は父の遺骨をペンダントに

私は父の形見として腕時計を貰いましたが、妹も近くで父を感じられるようにしたいということで遺骨ペンダントを作ることになりました。

ペンダントのトップに遺骨を入れてネジ止めするタイプとなっていて、手元墓に納骨後にペンダントにも遺骨を納めました。

妹は今は海外にいますが、いつでも父を身近に感じられていることと思います。

父の遺骨はそれぞれの場所へ

父は山梨出身なのですが、関東では骨は全て骨壺へ納めていました。

一方、関西では喉仏を中心に一部だけを骨壺へ納めるので、骨壺のサイズが小さいです。父の骨も一部を骨壺へ移し、残りの骨を霊園へ納めました。

そして手元墓・ペンダントと遺骨を納めたわけですが、伯父から父の骨を少し分けてほしい申し出がありました。

山梨にある祖父母のお墓に一緒に入れたいということでした。

手元墓に入りきらなかったお骨は骨壺へ戻していたので、後日それを丁寧に包んで山梨へ持っていきました。

そして親族が集まり、祖父母のお墓へ納骨を行いました。

分骨は縁起が悪い?

分骨する前に親族にも話をしましたが、反対されることはありませんでした。

考え方によっては、縁起が悪いと心配される方もいるかと思います。

ですが分骨は古くから行われているものでそれ自体に問題はなく、実際それにより私達に不吉なことが起きたことはありません。

分骨により、妹は海外でも父が傍にいてくれるので支えになり、私も実家に行くと父に会えるので、手を合わせていつでも話ができます。

それぞれが故人を大切に思い続け、生きていく励みにもなるのであれば、それはそれで良いのではないかと私は思います。

 

 まとめ

定期的にお墓の手入れに行けないという方、お墓や仏壇を買うのが高いという方も、手元墓という考え方を視野に入れてみるのも良いかと思います。

実家の仏壇の位置は少しずつ移動しながらも、現在はこの位置になりました。ライフスタイルに合わせた仏壇なので、インテリアにもマッチしている感じです。

実家に帰った際、賑やかな会話を父も楽しんで聞いてくれていたら嬉しいなと思います。

 


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