私はNISAが始まった年から株式投資をしています。
様々な体験談と、初心者や素人が株式投資で注意すべき取引方法についてお話します。
目次
【体験談】株式投資開始から最初の3年間
株式投資のきっかけは経済新聞
NISAが始まる少し前、私は会社での昼休みに事務所にあった経済新聞を読んでいました。
そこに近々始まるという、NISAについて書かれていたのです。
よく知らなかった私でしたが、経済新聞の詳しい解説と図のおかげで理解しやすく、興味を持つようになりました。
そして日々NISA情報を読んでいるうちに、株式投資をしようと思ったのです。
口座開設後は短期間での売買を開始
SBI証券で口座開設し、200万円で株の売買を始めることにしました。
私が投資方法は国内株式の短期間トレードで、1日や1週間など短期間で売買を繰り返すものです。銘柄を色々買っては、少し利益が上がったら売っていました。
資金を追加後、思わぬ事態に
利益が少額だったので、資金を追加して計400万で売買することにしました。
損切りがありながらも利益の方が多く、少しずつ資産が増えていってました。最初は分散投資でしたが、途中から集中投資を行うようになりました。
そしてある日、買った銘柄の株価が下落し、-10万円になってしまいました。
ここで損切りをすべきか、また上がるのを待つべきか…。
悩みながらもショックが大きかったので、塩漬け株をしばらく放置することにし、数ヶ月ごとにチェックしてみては相変わらず低い株に、胸が痛くなりました。
3年後に株を売却、一旦休息へ
そして3年後、久しぶりに株価をチェックすると、買った時よりも上がっていました。
翌日の売り注文をすると、無事に約定することができ、この株価の利益は+10万円ぐらいで、売買の総利益は16万円程という結果になりました。
もう心臓に悪いことはやめようと思い、しばらく株もしなくなりました。
【体験談】2019年から現在まで
再び株式投資に目覚める
1人暮らしをしながら本業と副業で貯蓄を増やしながらも、株式投資でも今度こそ資産を増やしていきたいと思うようになりました。
あれだけ心臓に悪い思いをしたのに、また始めることにしたんです。
しかも今回スタートの資金は、前回より追加の計600万からという大胆さでした。
懲りない投資方法
投資方法は前と同じ短期間トレードでしたが、1ヶ月程の期間で売買をしていました。始めは分散投資をしていましたが、そのうちまた昔のように集中投資を始めることに。
投資2ヶ月で40万程の利益が出て、10万だけ少し引き出してしまいましたが、残りの30万は再び投資で運用しました。
以前よりも早いスピードで資産が増えていっていましたが…ある銘柄に全額投資した際、ついに恐ろしい出来事が起きてしまいました。
悪夢のような出来事
株価が暴落し、なんとマイナス237万円という金額になってしまったのです。
左下の数字が保有資産評価なのですが、384万円しか残らない計算になります。630万円で運用していたのに、恐ろしい金額です。
あまりのショックに数日間夜は眠れなくなり、しばらく胸も苦しくなる日々が続きました。
学習能力がない自分に呆れながらも、また株を塩漬けすることとなりました。
ただこの株には、倒産しなければまだ未来はあるかもしれない、と思う理由がありました。
株主優待が魅力的だった
この会社の株主優待は、保有年数に応じて増えるタイプのものでした。
しかも株主優待はQUOカードだったので、日常生活で使用することができます。
株価が高い時に買ってしまったので配当金は1%未満と魅力はないものの、株主優待で貰えた分を生活必需品の購入に充てたらいいかなとか思いました。
毎年の利益を計算した結果、それなりの年数が経ち株価が少し上がっていれば、売買でプラスは厳しくても、プラマイ0にはできそうでした。
しばらく引き出せない資産になるけど、老後資金と思えばいいかもしれないと思い、しばらくこの株を見守ることにしました。
2年後、ついに株価の上昇
あれだけマイナスだった株価が、今年になりついにプラス65万円へと変わりました。
あの暴落から、2年でここまで上昇するとは驚きました。
様子を見ながら、週明けにさらに上がる可能性が見えたので、指値で売り注文を行いました。
週明け確認すると無事に約定し、利益としては78万出ていましたが、税金で16万程引かれているのでこの金額です。
2年で90万なら結果はまぁまぁですが、こんな心臓に悪いことはしない方がいいです。
プロの投資家ならもっと上手に活用しています。
初心者や素人が注意すべき点
私は株式投資を数年やっていても、やり方は素人で失敗は色々多いです。
これから株式投資を始められる方がいましたら、気を付けた方がいいことをまとめてみました。
ハイリターンな投資は避ける
過去の体験談からも、短期間でのトレード・少ない銘柄への集中投資は避けるようにした方がいいです。
この方法はハイリターンな魅力がありますが、同時にハイリスクでもあります。分析した上で行わないと、私のように長期間塩漬けとなる可能性があります。
リスクを抑えて着実に増やしていくには、配当金などを重視した長期間保有・多くの銘柄への分散投資を行う方が良いかと思います。
株価下落時の売り注文のタイミング
株価が下がった時、さらに下落するのかその後上がるのかの判断についてです。
もし私が200万下がった時点で、焦って損切りしていればかなり大損していました。
しかし、持ち続けて会社が倒産してしまった場合、全てを失う可能性もあります。
分散投資をしていれば、ある銘柄が下がっても損切りしやすいでしょうし、その分他への早く投資ができて上手く運用できる可能性もあります。
投資は自分で責任を持つ
投資は資産が増えることもあれば減ることもあり、必ずリスクというものがあります。
そのため投資する際は、“自己責任”という意識で取り組むようにして下さい。
「雑誌で良い銘柄とあったのに大損した、あの雑誌のせいだ」など、他責思考になってはいけないということです。自分が買いたいと思って買った株なので、自責思考で取り組むようにしましょう。
プロの投資家も過去の経験から予想は立てられても、未来が本当にどうなるかは誰にもわかりません。
資産を守る為には自分自身でしっかり見極め、責任を持つ必要があります。
貯蓄の全てを投資に回さない
投資は資金力がないと稼ぐ力は小さいですが、全額近い資金で投資はしないで下さい。
現金が必要な場面が出てきた時に、すぐに引き出せる資産がないのは大変困るからです。
私が投資で運用していた金額は、貯蓄の3分の2~半分です。
不測の事態に備えてある程度の現金は残しておき、しばらく使用予定のない貯蓄を資金として運用するようにしましょう。
まとめ
今回は大胆な投資結果について画像と共に紹介させていただきました。
数年前と最近のトレードで、結果としてはプラスで約定できたから良かったものの、悲惨な状態がさらに続く可能性は充分ありました。
今年は2年前の株を売ることができましたが、私は株はやめずにこれからも続け、NISA枠が余っていて勿体ないので、これを上手く活用していこうと思います。
過去の自分に反省し、今後の株式投資へ活かしていきたいと思います。