修理・メンテナンス

テレビリモコンの液漏れした電池ホルダーと基板の修理

友人からテレビリモコンの修理してほしいと依頼を受けました。

SHARPのAQUOSのリモコンですね。

友人には壊れた物があったら修理させてほしいと以前声をかけてましたが、少し調子が悪いというものは触らないようにしています。

私が修理しようとして悪化させたらダメなので、完全に使用できなくなった物や、直らないなら買い換えるかもというのを触らせてもらってます。

さてこのリモコン、どうやら電池を入れても使用できないのだそうで、私もまずは電池を入れて確かめてみます。

 

 電池ホルダーをチェック

電池蓋を開けてみたところ、電池ホルダーのバネが錆びを見つけました。

原因が電池の液漏れの可能性が高く、このバネの感じだと結構中まで侵食されてそうです。

分解して確認してみましょう。

  • 全ての機械に言えますが、分解するとメーカー保証が無くなります
  • 分解・修理・改造は全て自己責任でお願いします

 

 リモコン分解と内部の確認

ヘラを使ってリモコンの隙間から開けてみることにしました。

このリモコンは四隅の下部に1ヶ所ネジ止めされているのみで、爪でパチンッとはまっているような状態です。

その爪を探して浮かせられたら開けられるはずですが、これが必死にヘラを滑り込ませているのに、全然浮いてきません。

友人には、開ける際にプラ破損が出てしまう可能性については了承を得ているので、強めに力を込めて開けようとしてみます。

硬すぎて手が痛かったですがなんとか開けることに成功し、リモコンの上蓋ケースが真っ二つにならずに済みました。

爪が数カ所に付いてる程度と思ってたら、実際はぐるりと一周付いており、とても頑丈なつくりでした。

とりあえず開いたので中を見てみましょう。

基板を裏返すと、液漏れによる浸食があります。

緑のコーティングの下のメッキ部分までいっており、他の部分は綺麗なので原因はやはりこの部分かもです。

 

 バネ掃除と基板磨き

バネは錆を取り除いて磨きました。

ボロボロだったら別のバネをと考えましたが、磨いて直るレベルでした。

プラに錆の跡がわずかに見えますが、これぐらいなら問題はないかと。

ボタンであるゴム部分も、こういう機会にしか綺麗に掃除できないので、中性洗剤で洗浄しました。

緑のコーティングを剥がして錆びたメッキ部分を磨きました。

通電可能かなと判断したら動作確認し、直ってなかったらまたコーティングを剥がして磨く、という繰り返し。

メッキ部分を激しく磨くと、そのメッキすら剥がれる可能性があるので、錆びを取り除くだけという気持ちで優しく磨きます。

そうしてやっと通電するようになりました。

 

 リモコンの動作確認

リモコンの動作確確認は簡単です。

スマホを用意し、カメラモードを起動して送信部にカメラを向けます。

これはリモコンのボタンを押していない状態です。

ボタンを押してみると―

このように送信部が紫に光るのが確認できます。

光るのは白か紫のようで、使用するカメラにより色が違って見えるそうです。肉眼では確認できない赤外線をこうして確認できるわけですね。

メーカーのHPにも簡易判定方法として載っており、ボタンを色々押してみて光らなければ、正常に動作していないというわけです。

 

 綺麗に処理してケースを元に戻す

通電確認はできましたが、基板がこのままでは状態ではあまりよくありません。

メッキが露出したままだと、湿度等の影響でまた錆びてしまうこともあるので、空気に触れないようにします。

露出部分をグルーガンでコーティングしました。

グルーガンは樹脂棒を熱で溶かし液状で使用するもので、冷えるとまた固まり、除去したい時は捲ると一応剥がれます。

種類は違いますが、安価で人気なのはこちらです

グルーガンで盛りすぎると蓋が閉まらなくなるので薄く乗せ、コーティング後も通電確認をして、異常がないことを確認。

そしてようやく蓋を閉めるわけですが、動作確認はだいたい蓋が開いた状態で行います。

閉じた後に問題に気付いたら、また開けなければならないからです。閉じる時に問題が起きることもあるので、閉めた後も確認します。 

ケースを閉じたらリモコンの側面にヤスリをかけていきます。

開ける際にヘラを押し込んで凹凸ができてしまっているので、手に持った時に危なくないよう、また違和感がないようにします。

削ると少し粉が出てくるので、最後に綺麗にタオルで拭いて仕上げます。

 

 まとめ

私のテレビもアクオスなの確認したところ、使用できました。

通電だけでなく動作も問題なさそうなので、これでリモコンの修理が無事に完了しました。

普段あまり使用していないリモコンというのは各家庭であるかと思いますが、そのリモコンに電池を入れたままだと、液漏れは発生しやすいです。

エアコンのリモコンなど特にそうなるので、使用頻度の低いリモコンや機器などでは電池を抜いておくことをオススメします。

友人にリモコンを使用してもらったところ、問題なく動作しているとのこと。

喜んでもらえたので私も嬉しいです。

 


ブログランキング参加中です。

下のボタンをクリックして応援していただけると励みになります。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 小さな幸せのある暮らしへ

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA