実家にあるパナソニック EH-NA94のドライヤーで、2012年製のものになります。
母によると、どうやらドライヤーの温風が出なくなったらしいのです。
冷風は出るのでたまに使用するらしいですが、もう1台別のドライヤーがあっても、こちらの方が気に入っているようです。
母からこのドライヤーを預かり、修理してみることにしました。
※一部埃など汚れの写っている写真も出てきます。お食事中の方など閲覧にはご注意下さい。
- 全ての機械に言えますが、分解するとメーカー保証が無くなります
- 分解・修理・改造は全て自己責任でお願いします
目次
後ろのフィルターを外す
まず後ろのフィルター部分を外します。
上下の2箇所のネジを外すと簡単に取り外せ、掃除ができるようになっています。
メーカーでは外さずに外から掃除する方法が載っていますが、汚れが蓄積してくるとそれだけではどうにもならなくなってきます。
写真では結構埃が付いているように見えますね。
外してみるとやっぱり結構埃が付いていました。
こうなると外から掃除機で吸うのは難しくなるので、1度外して洗うのが良いかと思いますが、フィルターの網目は繊細なため、破れないよう優しく洗うようにします。
洗い終わり、乾かしました。
目詰まりしたままだと、壊れやすくもなるので定期的な掃除が必要ですが、今回の壊れた原因にも直接繋がっているかはわかりません。
とりあえず内部を見ていきましょう。
先端から順番に分解する
先端のノズル部分から順番に外していきました。
このノズルを外すのにはコツがいるので、だいぶ苦労しました。上部と左右の爪が結構しっかり入っているのです。
次はこの持ち手部分のネジを外して開きますが、ここは特に難なく開けられる箇所になります。
分解中は配線など構造を忘れないよう頻繁に写真を撮り、後で組みなおす時の参考にします。
持ち手の後は、本体の上下の爪をそれぞれ外すかたちになります。
この爪も結構頑丈なのでコツがいりますが、外れる瞬間にパキッと大きく鳴るので、少し焦りました。
やっと内部に辿り着いたので、確認していきたいと思います。
原因は金属部品の錆と劣化
本体カバーから内部パーツは外します。
矢印の先に金属部品が見えていますが、この部分の金属が錆びて劣化、またパーツも足りませんでした。
この写真だとわかりづらいので、別のモデルのを載せます。
筒を外すと金属部分の手前には丸い突起、そのすぐ奥にはプレートが乗っているのがわかります。
この丸い突起は下側にも付いていて、下の金属プレートと通電するようなかたちになっています。
この金属部品が先程のドライヤーだと、丸い突起とプレートが欠落していました。錆びてくるとこの辺りのパーツが脆くなりやすいです。
ネジの横に丸い突起を並べてみましたが、この突起がポロっと落ちてきたのです。
一瞬何かわからなかったのですが、先程の金属部品を見て「これか!」となり、金属プレートも写真に写ってませんがポロっと取れました。
もうこの部分はダメそうなので、修理とは別の方法を考えることにしました。
同機種の別ドライヤーと部品交換
こちらは私が使用しているドライヤーです。
昔中古で買って1人暮らしの頃から使っていて、擦り傷は多いものの調子が悪くなったことはありませんでした。
ピンクのものと同機種なので、こちらのドライヤーと内部パーツを交換しようと思います。
そうなるとこのドライヤーは使用できなくなりますが、丁度別カラーのに買い換えるつもりだったので良いかなと。
母はピンク色のを気に入ってるので、見た目を変える必要があります。
ピンクの時と同様に、黒色のも分解を進めていきます。
そしてピンクの外装に、黒色の内部パーツをはめ込みます。
持ち手だけ黒色のままですが、コード類を外してピンクに付け替えれば使用できます。
しかしこのコードは結構ねじれやすく、何度ほどいてもすぐにぐるぐるにねじれます。
この状態で母にあげても、きっとコードにストレスを感じるかもしれません。
ピンクのはねじれる癖がなかったので、コードだけ元のを使用することにしました。
電源コードの配線を付けかえる
交換する線は白・緑・赤の3本ですが、型番が一緒だと線の色も同じなのでわかりやすいですね。
1度に3本外すと付け間違う可能性もあるので、1本ずつ確認しながら付け替えます。
付け替えでハンダ付けした箇所は、最後に熱収縮チューブで覆います。
剥き出しのままだとショートしたりで危険だからです。
Amazonで300円程で買いましたが、色んなサイズと結構な量も入ってるので、1回買ったらしばらくは使えますね。
付け替え後、一旦動作確認で温風も使用できることが確認できたら、パーツを組み直して終了です。
こうしてピンクのドライヤーは復活することができました。
母にこのドライヤーを渡して1ヶ月経ちますが不具合はないようですが、ほぼ外装交換なので、元々の黒色の調子が悪いわけでなければ大丈夫ですね。
メカいじりに必要な工具は色々ありますが、これから始めようとする方向けに普段私が使用している工具類をこちらの記事にて紹介しています。
まとめ
使えるようになりましたが、修理で直すことができなかったのはちょっと残念でした。
部品交換なので、もう1台ないと厳しいですね。
金属部品があそこまで劣化していなければ、復活できたかもという気がします。
でも母の好きな色のドライヤーが使用できるようになったのはよかったですし、ドライヤーの中の構造も知ることができたので良い勉強になりました。
私のドライヤーはなくなりましたが、また入手することができましたので、それについてもまとめていきたいと思います。
吸い込み口の掃除の参考にさせていただきました!内部パーツの交換できるのすごいですね。
>春さんへ
コメントありがとうございます!
記事がお役に立てて嬉しいです。
内部パーツは先端ノズルが外れれば、あとは割とスムーズに作業が進むのですが、このノズルがやっかいなんですよね…。
定期的なフィルター掃除で持ちは良くなると思うので、これからもナノケアを長く愛用してもらえればと思います♪
非常に参考になります。この劣化した金属パーツは交換可能なのでしょうか?
>ヤマさんへ
記事を参考にしていただけて嬉しく思います…!
金属パーツの件ですが、当時の記憶では特殊な加工で付けられていたので、この部分のみを丸ごと交換するのはかなり難しいかと思われます。
別のナノケア記事に記載している、金属の上下の接点部分を磨くことで復活できれば良いのですが…。
素人の回答で申し訳ありません!
はじめまして。
当記事、非常に参考にしております。
やはり同じところでてこずっております。
フロントカバー部の爪がギッチギチでピックや私が持っている
プラのリムーバーでは歯が立ちません。
私も「修理」を考えているので外見がボロボロでは
見た目が悪いのでなるべくキレイな状態で修理したいです。
そののフロントカバー部はどのような工具を使って
外しましたでしょうか。
私的には
https://amzn.asia/d/7Bo0ppF
くらいしか思いつかないのですが。。。
「これ使って外したよ」というのがあれば教えてください。
>ぺぽさんへ
分解記事がお役に立てて良かったです。
フロントカバーはほんと固いですよね!私も当時の記憶が蘇ります…。
工具の件ですが、【ミネシマ ヘラセットTM-3】を使用していまして、『【工具紹介】メカいじりでオススメ品』の記事内でも紹介しているものになります。
ただ、お値段がそこそこ高いのと、これを使っても外すのにはだいぶ時間がかかってしまいました。
また、別のナノケアドライヤー記事ではヘラを折ってしまったことも掲載してまして、強度はそれなりにあるものの、場合によっては折れてしまうこともあります。
爪でのはめ込みタイプは、ネジより分解が大変ですね…。
ご参考にしていただければ幸いです。