私は結婚前に1年9ヶ月だけ1人暮らしをしていました。
どうして1人暮らしをしたのか、1人暮らしで何を得られたのかについてまとめてみます。
目次
長年親のスネかじりだった
金銭的な負担はほぼ無し
私は通学・通勤が実家から可能な範囲だったので長年実家暮らしを続けていました。
社会人になり親に渡していたお金はわずか3万円で、しかもこれは学資保険からはみ出した授業料(150万円)の返済分です。
ボーナスも全額返済にあてていましたが、2年かけて返済後も毎月3万円しか入れていませんでした。
生活費の負担の他、スマホ代までも親が払ってくれていて、私はお金を貯めつつも自由に趣味につぎ込む日々を送っていました。
家事や料理もほとんどしない
母は毎日働きながらも家事をしていたのですが、私はほとんど手伝っていませんでした。
洗濯物は取りこんで畳むぐらい、夕食の手伝いも母の指示通りに動くぐらいで、それ以外の家事はほぼせず、母をこき使っている娘でした。
家にいるほとんどの時間を自分の部屋で好きに過ごしていました。
いい歳してお金は入れない・家事はしないで、ほんとにどうしようもないな…と思いますが、こんな生活が長年続いていました。
1人暮らしをしようと思ったきっかけ
親の背中が小さくなった
昔はもう少し大きいと思っていた母がだんだんと小さく感じるようになりました。
その時に“いつまでもずっと親と過ごせない”というのを感じ、将来もし親がいなくなってしまったら自分はどうなるかを考えました。
家賃、光熱費、食費…その他諸々、いくらあれば生活できるのかもわからない。
家事も料理もほとんどできない私が1人で生きていけるのだろうか。
母に家計簿を見せてもらったものの、いまいちピンときませんでした。ネットで調べても都市部・地方で支出は異なり情報もざっくりとしていて、“自分だったらいくらで生活可能なのか”がわかりませんでした。
この時点で、ようやく自分自身に危機感を覚えましたが、まだ自分のことしか考えられていない私がいたなと思います。
自立している職場の同僚の話
私がその時勤めていた会社では、1人暮らしの同僚が多くおり、結構年下な子も1人暮らしをして料理も家事もこなしていました。
私生活について話をしているうちに、だんだんと自分が恥ずかしくなってきました。
親に甘えたまま生きてきて、1人での生活を想像してみるも無知なゆえに不安で…。
実家暮らしでも自立できている人はいますが、私の場合は家事を手伝うのではまたサボるかもしれないし、家計は自分が管理してみないとわからないしで、実家に居たままではこの先も変わらない気がしました。
自分自身で外へ放り出してやらないとダメだと思いました。
1人暮らしは確かにお金はかかるけど、それでも得られるものはきっと大きいはず。
色々経験すれば不安もなくなるかもと思い、生活的・経済的な自立のために1人暮らしをすることにしました。
1人暮らしで得られたもの
家計の管理ができるようになった
1人暮らしを始めてから、エクセルで家計簿を作りました。それを管理することで毎月の生活費がようやく明確にわかるようになりました。
私は家賃共益費込みで月7万円のマンションに住んでいましたが、食費や光熱費、その他費用を入れると、月10万は少し超えてしまうかなという感じでした。
でも家計管理で毎月やりくりするのは結構楽しかったです。
1人暮らしでも少しずつ貯金ができているのが嬉しく思いました。
料理のレパートリーが増えた
1人暮らしを始めてからは自分でお弁当を作って持っていくようになりました。
おかずは2~3週間に1度、土日に作り置きを大量に作って冷凍していて、そのストックからおかずを3品選び、前の晩に弁当に詰めていました。
当時からお世話になっているのがnozomiさんの「つくおき」の料理本です。
この本の前に、1週間献立的な本も買ってみたのですが、献立が決められていて好きなおかずを選択できないのが作りづらかったので、こちらを買い直しました。
多数の食材を使う物から、野菜1つからでも作れるおかずもあったりして、レシピ数も豊富で今でも重宝しています。
スマホで簡単に検索できる時代ですが、紙媒体もある方が便利な時もあります。
買い出しに行くときなど、ペラペラ捲って決める方が検索より便利な時もあり、「あと1品どうしよう」という時も何度も助けられています。
料理本で作れるレシピも増え、料理に対する苦手意識がだんだんとなくなってきました。
家事を効率的にこなせるようになった
仕事から帰ってきたら、部屋の掃除や洗濯、夕食の用意、明日の弁当準備など、1人なので数も少ないですが、どうすれば早く終わらせられるか考えて動けるようになりました。
早く家事を終わらせて、自分の時間を確保したかったというのもあるからですね。
料理のストック作りも最初は時間がかかっていましたが、慣れてくると何をまとめて出来るか、何を省けるかが見えてくるようになりました。
慌てて失敗することもあったけれど、どんくさい私でも段々とスキルアップしていっているのが自分でわかるようになりました。
家事が終わり自分の時間が取れたら、オンラインゲームをしたり、副業に色々力を入れたりしていました。
自分の城を持つことができた
自分で何でも自由にできる城が手に入ったということですね。
- ご飯を食べるタイミング、お風呂に入る時間も自由
- 好きなものを自由に食べられるし、夜遅くまで起きていても怒られない
- エアコンも我慢せずに使える
最初孤独に感じたのは3日程で、その後は日々を楽しんでいました。
友人を呼んで、たこ焼きパーティやハロウィンパーティもしました。クリスマスにはTVゲームで盛り上がり、友人が泊まっていったりもしました。
自分の家だから、人を招待するのも気軽にできるのも良かったですね。
自分に対して自信が持てるようになった
妹は何でも上手くこなせるタイプでしたが、私は昔から要領が悪くてどんくさいので、母にいつも心配をかけていました。私は自分に自信がなく、自己肯定感が低かったのです。
でも1人暮らしで経済的自立ができたことで、“何もできなかった自分”に対して“こんな自分でも出来る”と自信が持てるようになりました。
何もできなかったというより、何もしようとしなかった…と言う方がいいかもしれません。やる気があればもっと早く身に付けて、自立もできていたことでしょう。
夫に出会った頃には家事スキルも上がってたので、料理を作っておもてなしもできました。
昔の状態で出会っていたら、私は結婚できていなかったかもしれないです。
1人暮らしで色々知って経験できたので、最初に抱いていた不安も失くすことができました。
1人暮らしで気付いたこと
親の有難さがわかった
親にやってもらっていたことをいざ自分でやってみると、大変だと感じることは多かったです。
例えば布団なんかは洗濯するのも干すのも大変だし、天気が悪いと中々干せなくて困ったりしました。定期的に家族の布団を干してくれてた母は大変だっただろうなぁと思いました。
1人分の家事をやるだけでも面倒なことは度々あるのに、母はそれを人数分こなしてくれていたんですものね。
この歳になるまでにその苦労に気付かなくて本当に申し訳なく思いました。
家族のことを気にかけるようになった
離れて暮らしていると、家族がどうしているかが見えないのでわかりません。
「元気にしているかな、仕事のストレスとか大丈夫かな。」
「この前のニュースは見たかな?まさか家で倒れてないよね…!?」
実家で暮らしていた頃より、家族の様子を気にするようになり、LINEで定期的に連絡を取り合って互いに生存確認もしていましたね。
結婚願望が強くなった
1人暮らしは満喫していたけど、休日1人で過ごしていると誰とも話さず1日が終わります。
なのでどこかでふと人を求めてしまうところは出てくるので、気楽に過ごしつつも早く恋人をつくって結婚したいという気持ちが強くなりました。
「おかえり」と言ってもらったり、出迎えたりしたくなるんですよね。
玄関の自動点灯だけが、いつも「おかえり」を言ってくれてるような気分で、ペットを飼いたくなる人の気持ちも少しわかりました。
この寂しさのおかげで、早く結婚できるように頑張ろうと行動に移れたので、良かった部分は大きいですね。
まとめ
1人暮らしはお金と時間、労力もかかり責任も生じてきますが、その分自由にできる範囲が広がるので、人生経験という意味でもやってみて損はないかと思います。
私はほんとどうしようもない人間だったので、1人暮らしにより学んだり気付かされたことがとても大きかったです。
この経験をして本当良かったと思っています。