実家のランタン型のライトが壊れたらしく、修理依頼がきました。
どこで買ったかは不明ですが結構長く家にあり、懐中電灯というか、階段下の物置で手元用の明かりと使用されていたものです。
目次
電池ホルダーを確認
電池を換えてもライトが付かないということで、ホルダーを見ると原因はいつもの液漏れでした。
中を開けて修理に取り掛かるとします。
- 全ての機械に言えますが、分解するとメーカー保証が無くなります
- 分解・修理・改造は全て自己責任でお願いします
液漏れ修理手順
液漏れによる断線
底のネジ2本を外して開けると、白の配線が1つ電池ホルダーの金属から外れていました。
電池から漏れた液が配線箇所に触れて、ハンダが外れてしまったようです。
その線の先である金属部分も、ハンダは外れていないものの色が変色しているように見えました。とりあえずこの白い線は別の線に交換した方がよさそうですね。
基板などは特になく、至ってシンプルな構造となっています。
外した金属類に新しい線をハンダ付け
全部白い線というのもややこしいので、赤色の線に交換してみました。
磨いた金属部分にハンダ付けをして、バネの方はホルダーにセットしてからハンダ付けしました。
金属があまり綺麗に見えないかもしれませんが、通電できるレベルに磨いていているので問題はないです。腐食が進み過ぎた場合は金属がボロボロに折れやすくなりますが、今回はそこまでではないです。
元の配線ができたら、後は底を蓋するだけです。
一応他の金属箇所も確認しましたが、液漏れの揮発成分で錆びている個所は見当たらなかったので、念のためハンダを少し盛っておきました。
蓋を閉じて点灯確認したところ、問題なくライトは点きました。
階段下で不定期に使うこのライトや、テレビのリモコンなどは、アルカリ電池よりマンガン電池の方が向いていますね。
そういった箇所ではパワーは要らないので、小刻み使用で電圧が回復するマンガン電池の方が、アルカリ電池とは異なり液漏れしづらいのと、持ちが良くなりますね。
ライトの点灯の仕組み
今回のライトは、摘みをONに回すと①の方向に青軸が回転し、②の金属が下の金属に触れて通電することでライトが点く仕組みです。
このシンプルな構造を見ていると、小学校時代の理科の授業を思い出しました。
授業中に実験工作キットで色々作品を作ったのですが、その中の1つにソーラーカーがありました。みんな説明書通りに頑張って作ったのですが、実際に走らせられたのは1クラス中2~3人ぐらいで、私のは動かず走りませんでした。
なぜか難易度が高かったんですよね。他の工作は上手くいったのに、唯一それだけが上手くいかず、楽しみにしてただけに残念で…。今なら原因がわかるのかもしれませんね。
基板などを使用した工作ではなかったので、電気の通り道が目で見てわかるのですが、このランタン内部を見て、その過去の記憶を思い出しました。
まとめ
実家に行くついでにこの修理品を渡したら、母が喜んでくれました。
今だと安くてもっと明るく便利なものが出ていますが、愛着が湧くと、使えるなら使っていきたいとなりますよね。
中の電球が切れるまでは、恐らく長く使用できるんじゃないかと。これぐらいの修理であればまたできますものね。
実家で現役としてまだまだ活躍してほしいと思っています。