不妊治療でこの2つの検査をしてもらっていますが、具体的にどういった検査なのかについて、今回はこれらの体験談を書いてみたいと思います。
目次
子宮卵管造影検査とは
この検査は、子宮から管を入れて中へ造影液を流し込み、液を卵管を通って体内へ排出させるというものです。
排卵時には卵子は卵巣から卵管を通って子宮へ向かうわけですが、この卵管が詰まっていてスムーズな排卵ができないと妊娠に影響します。
卵子が通るこの管を造影液を流して検査することで、水流がしっかり流れて管の掃除にも繋がります。異常がないかの確認と卵管掃除も兼ねているような感じです。
この検査をすることで、卵管は綺麗になり数ヶ月はゴールデン期という妊娠できる可能性が高くなる状態にもなります。
ただ他にも原因がある可能性はあるので、必ずしもこれで妊娠ができるようになるというわけではありません。
体験談・子宮卵管造影検査
恐怖が大きかった
数ヶ月婦人科に通いましたが中々妊娠にいたらなかったので、先生から子宮卵管造影検査の話をされて、別の病院への紹介状を書いてもらいました。
どんな検査なのかと家に帰ってから調べてみたら、検査を受けた人の感想では「かなり痛い」というものを色々見かけて、受けるのがかなり怖くなりました。
この検査は、卵管が詰まっていない人は痛みは感じないそうですが、詰まっている人には液が無理やり通ろうとするので、かなり痛いらしいんですよね。
私はどっちのタイプなんだろうか…もし詰まってたら痛いんだろうな…。
と考えると、受ける当日まで怖いなぁと思いながら過ごしていました。
先生から話を聞いて着替える
その病院の婦人科の先生は女性の方でした。いつも通っているクリニックの先生は男性だったので、同性というのが嬉しかったです。
しかもその女医さんは綺麗な人で、私が不安にならないように笑顔で話をしてくれる優しさに癒されたりして。…しっかり話を聞かんかい!
で、先生からどういう手順で検査をするのか丁寧に説明を受けました。
検査では造影液が逆流しこないようにバルーンを膨らませて栓をするとのこと。そうしないと卵管に行かずに子宮から漏れ出してしまうからです。
なので着替えたら、まずはバルーンを入れてもらう処置をしてもらいました。
バルーンで思わぬ辛さ
検査台へ座る台が上昇し、股を開いてバルーンを入れてもらう準備が整いました。
この時点では少しドキドキするぐらいで、怖さはほとんど感じていませんでした。
「入れていきますね」と奥へと入れられた瞬間、私の体に変化が…!
お腹に何とも言えない凄い圧迫感と気持ち悪さが襲ってきました。
“ヤバい…何これ気持ち悪い…どうしよう…助けて…!”鼓動が早くなり、一瞬で冷汗が出てきました。気持ち悪過ぎて吐きそうになりました。
先生に言うべきか、このまま耐えるべきなのかを考えた瞬間、「はい、終わりました」とバルーン装着終了のお知らせが。
子宮から出ている管に気を付けるように言われて、ゆっくりと立ち上がりました。立ち上がった時は、お腹への圧迫がかかりにくい体勢に変わったので、違和感があるぐらいで気持ち悪さが消えました。
この検査を受ける時は食事を控えた方が良いと言われてましたが、そうしておいて良かったです。まさかバルーンの時点でこんな事になるなんて思っていませんでした。
看護師さんが付き添ってくれながら、そのまま検査室を出て廊下を通ってエレベーターへ乗り、造影検査室へ向かいました。
人によってはバルーンの時点で歩けない程になり、車椅子で連れていってあげるらしいです。
いよいよ造影液が注入…!
造影検査室へ着いたら、検査台に立つように言われて指示通りに立ちました。
台が少しずつ傾いて水平になったところで、撮影ポイントへ体を動かしながら移動しました。
「では液を流していきますね」と先生。
いよいよか…どうしよう怖いなぁ…早く終わってくれないかな…
「はい、終わりました」
えっもう!?早すぎなんやけど!
全く痛みを感じず終わっていました。先生からは「卵管は詰まりもなく綺麗でしたね」とのこと。
その後、私は自分で歩いて服を着替えに行けましたが、造影検査で痛すぎて歩けなくなった人は車椅子でやはり運ばれるとのことでした。
先生から話を聞いてディスクを貰う
レントゲン写真を見ながら、再度卵管状態について説明を受けました。
最初片方の卵管から液が出て、その後もう片方の卵管から液が出ていったようです。時間差はあったけども、詰まりはなかったようでした。
検査結果のレントゲン写真が入ったディスクと封書を受け取り、後日いつものクリニックの先生のところへ持っていきました。
検査するまで怖かった子宮卵管造影検査でしたが、私の場合は検査中は痛みを感じることなかったので良かったです。
精液検査とは
精液量や濃度、運動量等を調べるものになります。精液・精子に何か問題がないかを調べる検査です。
このやり方については色々あったりしますが、私達がしたのは“自宅で採取”になります。
先生から無菌状態でパックされた容器を渡され、それに精液を詰めたものを急いで先生の所へ持っていくというもの。禁欲期間をしらばく設けた上でのサンプリングとなります。
精子は空気に触れると死んでしまいますし、冷えても弱って死んでしまいます。先生から渡された書類に書かれていたリミットは30~40分以内。
できるだけ良い状態で早く送り届けるのが重要となります。
体験談・精液検査
採取当日は冷蔵庫が来る日
精液検査の日は、家電量販店で購入した冷蔵庫が届く日でもありました。
病院には〇日△時に持っていくというのを予約していて、冷蔵庫がその時間帯に被ってしまいました。
冷蔵庫が届くタイミング的に、精液を持っていくのが先か際どいところ。持っていくのは私だけでもいいので、夫に残ってもらっていれば冷蔵庫は受け取れます。
でも冷蔵庫が届いて設置している時にサンプリングの時間が来たら、騒がしい中、夫にはトイレに隠れて頑張ってもらうしかありません。
どうなるかドキドキしましたが、先に冷蔵庫が届いて、設置もそんなに時間がかからなかったので、時間が少しズレてホッとしました。
夫を心の中で応援する
時間を見てそろそろと思う頃、夫に容器を渡してトイレへ見送りました。
その後私はすぐにクリニックへ走れるよう、出かける準備をしていました。クリニックは走って5分程の距離のところにありました。
しばらくして夫が疲れ切った様子で出てきたので私は容器を受け取り、容器全体をアルミホイルで包み、その上からさらにタオルでも包みました。こうして少しでも温かい状態をキープするのが良いのだそうです。
夫にはお留守番をしてもらい、ダッシュでクリニックへ向かいました。
先生の所へすんなり通される
受付で容器を持ってきたことを伝えると、すぐさま看護師さんが来て容器は回収されました。待合室には10人程が座っていて、私も腰をかけて待つと、すぐに先生に呼ばれました。
いつもは1時間ぐらい待つのにこんなに早く呼ばれるなんて…USJのファーストパス並みに早い。
先生から検査結果を聞くと、精液は特に問題はなさそうでした。先生に「どうぞ覗いてみて下さい」と言われ、顕微鏡で精液を見てみました。
うじゃうじゃと泳ぎ回る精子たちが、たくさん見えました。顕微鏡を見終わった後、軽く頷きつつ特にコメントせずに席に戻りました。
というか、どうコメントしていいか困りました!
「うわぁ!うじゃうじゃですね!」とか言えないし「元気に泳いでますね!」も言いづらいし…周りには看護師さんが数人立ってこちらを見てるし…。
検査結果の紙を渡されて、数値でも大体平均通りであったことがわかりました。
夫婦で一緒に聞くかどうか
先生のところへ通された時、最初に「ご主人は?」と聞かれましたが、この検査では夫婦で一緒に話を聞く人は多いです。
そのクリニックでは女性しかほぼ見かけませんが、たまに男性がいる時はそのように男性の検査結果も聞きに来ている場合が多いです。
なんとなく男性側からしたら居心地悪いのかな…とか色々考えて、私の場合は夫にお留守番をしてもらいました。男性がいるのは悪くないのですが、他の女性も気にされるかなというのが心配なところでした。
不妊治療専門の病院へ行くことになったら、夫婦で行くことになるかと思います。
まとめ
子宮卵管造影検査も精液検査も、不妊治療をしている方だと受けたことある人、これから受けようとしている人が結構いるかと思います。
子宮卵管造影検査については痛みの有無は個人差があるので、色々怖くなるかと思いますが、検査をすることでその後に期待できることは大きいです。
辛さと傷みを伴う検査は色々ありますが、夫婦で互いに支え合いながら乗り越えてほしいと思います。