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高校で演劇部に入ろうと思ったきっかけ

先日の記事【人見知りを克服できた接客のアルバイト】に、高校時代に演劇部に入っていたことを少し載せていました。

今回はどうして演劇に興味を持ったのか、そのきっかけの出来事や、高校時代の演劇部でのことについて書いてみたいと思います。

 

 興味を持ったきっかけ

友人とのアフレコ遊び

私は中学生の頃、家に遊びに来た友人にふと「この漫画でアフレコして遊んでみない?」と声をかけました。

役割分担して漫画のキャラになりきって台詞を言うという遊びです。これは昔に従姉妹が友人とやったことがあると話を聞いていて、面白そうだから私もやってみたいなと思っていたからです。

友人もノッてくれたので、1つの漫画を2人で持って、ページを捲りながらそれぞれのキャラになりきって台詞を言いながら、ストーリーを進めていきました。

アフレコに使用した漫画

当時アフレコに使用していたのは、こちらの【ゼルダの伝説-時のオカリナ-】の漫画です。

著者〔姫川明〕という名前はユニット名なので、実は2人の漫画家さんです。CLAMPの漫画家さんと似ている感じですね。

私は今まで遊んだゲームの中で一番好きなのが、このN64の【時のオカリナ】なんですよね。これについてはまたいつか書こうと思います。

この漫画の内容は、ほぼゲームに沿ったものとなっているのですが、先生が話を付け加えたり一部変更したりとアレンジが含まれていることで、より面白味を感じるストーリーとなっています。

少女漫画は恋愛要素が多めなので、演じるのが少し恥ずかしくなるシーンもありますが、これだったら戦闘シーンが多いストーリーなので演じやすいです。

というかまぁ、この漫画が好きだったから、やってみたかったという事の方が大きいですね…。

演じるキャラが多くて楽しい

ゼルダの伝説は“勇者が悪と戦うRPG”なので、この漫画にも色んな種族や敵やら多く出てくるんですよね。

それらを2人で役割分担しながら、声の出し方を変えて演じていくのが楽しかったです。

特に敵キャラを演じるのは面白かったですね。勇者を挑発する様子や、勇者に倒される時の台詞とかは、普通の村人をよりも変化があるのでやりがいもありました。

今は先生の作品ではこの2冊と、只今連載中の【ゼルダの伝説-トワイライトプリンセス-】しか持っていませんが、昔はゼル伝シリーズの漫画はほぼ全部持っていて、新刊が出る度に友人とアフレコして遊びました。

このアフレコ遊びがきっかけで「演じるのって楽しいな…。」と興味を持つようになりました。

 

 高校で演劇部に入部した

役者として活動する

高校へ進学しても興味はずっと持ち続けていたので、部活動の中に演劇部があることを知った私は、入部して活動をすることとなりました。

演劇部には役者以外に音響・照明の役割分担もありますが、私は役者志望を受け入れてもらえました。ただ部員が少なかったので、役者はギリギリ2,3人の人数でした。

部長は女性の方で役者で活動していましたが、ほんとに演技の上手い人だったんですよね。

小柄な方だったのですが、声は大きくてよく通るし、滑舌も良いから台詞も聞き取りやすいんです。“心から演技をすることが好き”というのがよくわかりました。

そんな部長は私にとっては憧れの人で「部長みたいに私も上手くなりたい…!」と思って練習に励みました。

自分の酷さと比較して

部活動では発声練習をして、演じる台本が決まっていれば台詞を覚えていくわけですが、これがとても大変でした。

新入部員が初めて舞台に立つ【新人公演】というのをやるのですが、その劇が2人芝居だったんですね。厳密に言えば2人以外に出てくるといえば出てきますが、ほぼ2人で劇を進めていきます。

なので台詞の量が膨大で、最初は覚えるのに必死になってしまい、演技が疎かなってしまったりして…。しかも、その2人芝居での相手役というのが、部長だったんですよね。

もう、月とすっぽん状態でした。私は演じることに興味はあったけども、欠点が多すぎたんですよね。

まず、大声を出しても声が通りづらいところがありました。これは発声練習でお腹から声が出るようにもっと鍛える必要があります。

他には早口で滑舌が悪いところがあり、これはずっと意識し続けないとすぐに戻ってしまうので、稽古でよくダメ出しをされました。

“私が部長の足を引っ張っている…”と思うと辛かったですが、「上手く表現できる演技をしないと…!」という気持ちで、必死に練習を重ねていきました。

当時の台本と宣伝ポスター

こちらは実家で眠っていた、当時のポスターと台本です。新人公演は保護者だちも入れたので、母と妹が観に来てくれました。

台本はボロボロになってますが、劇団乾杯番外二人芝居【アラユル】を演じました。作者は山本握微さんです。

コントのような言葉のかけ合い、言葉と数字の巧みな組み合わせ…。暗転ごとに場面が変わり、一見どれも繋がりがないように見えるけども伏線が多くあり、終盤に向かうにつれて全てが1つへと繋がっていく…。

ここからはネタバレになりますが―

ストーリーは、とある定食屋にお腹を空かせた女性が現れるところか始まります。店主(女性)は料理を提供し、その女性はゆっくり食べながら店主と色んな話をします。

この劇にはゲームのストリートファイターの春麗の事や、明日のジョーの力石の話なども出てきます。作者が大阪出身というとで、大阪の人には馴染みのある駅や地名なども出てきて、いろんなネタを盛り込んでいるんですよね。

場面が何度も切り替わり、小学校時代の出来事へと振り返る場面もあります。

そして、このストーリーが最終的に行きつく先が…9.11のあの事件の話なのです。

最初の雰囲気から、最後は一気に変わるんですよね。

ラストは、私達に生き方について再度考えさせるような内容となっています。なぜこれが2人芝居なのかについても、そこでわかります。

大人になって改めて台本を読み直すと、よく考えられている作品だなと思いました。この劇を劇団乾杯で観てみたかったなぁ…。

他の台本も探してみたり

他の台本もあったのですが、ページがバラバラになっていたりボロボロだったり。

でも作品はわかりまして、天然求心力アルファの【Drug Artist】でした。作者は中井哲郎さんです。

これは役者が4人という設定でしたが、役者が揃わず厳しかったので、実質3人でできるように1人2役のところもあります。

内容としてはやんわり話すと、凄い博士が作った薬を他の3人が色々試してドタバタする内容で、最終的には人間の可能性や、進化の道とは…などを考えさせられる話でした。

この公演では、劇場を部費で借りて一般のお客さんにも観てもらいました。この時は父も含めて観に来てくれました。

借りた劇場は30~50人未満の規模だったと思いますが、お客さんが全て埋まっている状態を観た時は嬉しかったですね。新人公演の時は身内と知り合いしか来ていなかったので、人がガラガラだったんですよね。

この作品は実は3年前に、天然求心力アルファでリトライ公演されていたものでもあります。場所は愛知県だったので、もし情報を知っていたとしても簡単に行ける距離ではないですが…。

でも劇団員の演技力は、やっぱり目の前で観てみたいですよね。

台本を読んでいると

色々台本を読み返すと、所々で当時頑張って演技していた様子を思い出しましたね。

台本に自分がメモした、“ゆっくり”と“かつぜつ”のページがほんと多くて、今振り返っても恥ずかしいです。当時は“観客にわかるように伝えよう”という気持ちがまだまだ欠けていたと思います。

「今の自分だったら、この台詞ではどう表現をするだろうな…。」とか思いながら、読み返していました。あの頃と今とでは人生経験が異なるので、演技の幅としては今の方が深みが出るでしょう。

でも膨大な台詞を覚えられるのは、今の方がちょっと自信が無いかもしれない…。

 

 まとめ

私が演じることに興味を持ったのは、漫画のアフレコがきっかけだったわけですね。

演技力が乏しかったので演劇部では苦労しましたが、良い青春を送ることができたなと思っています。この頃は人見知りはしていたけど、演劇部員として人前に立つ度胸を持つことができたのも良かったですね。

台本のおかげで、高校時代の懐かしい思い出も蘇って嬉しかったです。

 


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