以前、実家で母が本の整理をしていました。
その中にこの本を見つけたので久々に読んでみたくなり、借りて帰ってきました。
目次
年収150万円一家とは?
イラストレーター森川弘子さんが、SF作家の夫と4歳の娘との生活を描いたコミックになります。
この本の出版が2009年ということで12年前にはなるのですが、Amazonでは割と数年前までのレビューもありましたね。
内容としては、夫婦共に仕事と収入が不定期ということで、日々節約生活に取り組んでいる様子が面白く描かれています。
実家に居た頃にも少し読んだことがありましたが、ペラペラ程度にしか読んでいなかったので、今回改めて全部読んだものになります。
評価が分かれるところ
本のレビューにも書かれていますが、結構評価が分かれているのがわかります。
人から貰うものが多い
周囲から不要なものを譲ってもらっている部分は多いです。
お下がりの洋服の他、洗濯機やテレビ、ガスコンロなど生活家電も引き取っていたようです。閉店する店の前に並んでいる〔ご自由にお持ち帰り下さい〕を見かけると色々持って帰ったりされています。
雑貨や趣味にお金を使う点
著者は雑貨集めが好きで、年に1度の海外旅行でも雑貨を買ってきていて、旦那さんはトランペットの趣味もされているようです。
USJでは子供にあまり使ってあげなかった事をこの部分と比較され、「子供がかわいそう」と書かれている感想は多いです。
部屋に物が多い
人からの貰い物や、フリマで安くゲットしたもの、好きな雑貨などで、部屋は結構物が多いようなのが写真からわかりました。
これについても色々指摘はありました。色々入手すると確かに物が増えてしまいますね。
節約レベルが凄い
トイレは家族が何人か1度に済ませてから流すなど、中々真似できないレベルも多いです。
そこまではやりすぎという意見、引いてしまうと思われる内容はあるかと思います。
良いなと思ったところ
料理上手で手作りが多いところ
節約のためには、料理やスイーツは手作りするのが一番安く済みます。キムチを自分で漬けたり、サムゲタンもどきを作ったりと結構手間暇かかるものも取り組んでいます。
節約から色々挑戦していった結果なのかもしれませんが、美味しい家庭料理をたくさん作れる著者は素敵だなと思いました。
旅行でもアクティブさが凄い
海外旅行は費用が高いわけですが、自分で安い飛行機を予約したり、現地で格安の宿を探したりしています。
朝市などで食材を買ったら、キッチン付きの宿で事前に調べたレシピを作ったりしています。もちろん現地料理も買って食べている様子はありますが、海外でも自炊するのは凄いと思いました。
ツアーでしか旅行予約したことがない私からすれば、自分で色々調べて進めていくことは大変なのに、しっかり段取りを立てて進めていくのが偉いと思いました。
コミックとして楽しむのに良い
この本は、書かれている節約を実践しようとするには、出来る点と難しい点があります。
日々の生活での節約法が描かれていて、オススメとされるやり方も一部はあるものの、どちらかというと「我が家では〇〇しています」といった内容が多いです。色んな人が挑戦できる節約法ではない部分もあるんですよね。
なので「こういう節約生活をしている人もいるだ!」と、コミックとして楽しめる人には向いている本かなと思います。
皆が求める節約レベルとは
節約とは手間のかかること
節約は日々意識してまめに取り組むようにしないと、成果は中々表れてきません。
無駄な支出、例えばコンビニでの買い物回数を減らすなど、そういった事はできたとしても、その次へと進むと手間暇がかかる部分が発生します。
食費だとお弁当総菜は買わずに自分でストックを作ったりなど、時間と労力がかかります。それらを面倒で使いたくないといった人には、節約は中々厳しいです。
簡単さを求めるか、とことん頑張るか
今は情報がネットでも簡単に得られる時代なので、節約方法は検索すると色々出てきます。テレビや雑誌でもよく取り上げられてます。
簡単にできる節約術は「それ、もう知ってる」というのが多い気がします。簡単にできるものは大体削り方というのが限られているからです。
節約はある程度は簡単な方法で切り詰められますが、さらに切り詰めていこうとすると「え!そんな方法まで?」と思うような方法もあり、「貧乏くさい、真似できない」と思われてしまいがちな領域になってしまったりもします。
どのレベルまでの節約を求めているのかによりますが、本気で節約を頑張って削っていきたいと思うと、上記の状態は避けるのは難しいかもしれません。
まとめ
この本は私的には、料理で参考になる点は色々ありました。美味しい料理のレパートリーを増やせるようにしたいですね。
私も日々のもう少し節約を頑張ってみたいと思うようになりました。