私が今までで一番好きなゲームは、ニンテンドー64で発売された『ゼルダの伝説-時のオカリナ-』です。
どうしてこの作品が好きなのか、今回はそのことについて書いてみたいと思います。
目次
時のオカリナは、サンタさんのプレゼント
最初は違うソフトをお願いしていた
クリスマスの時期が近付いてきた頃、私はその年のプレゼントはサンタさんに何をお願いしようかと考えていました。N64本体は以前サンタさんからもらっていたので、新しいゲームにしようと思いました。
当時新作ソフトの情報といえば、テレビCMで知るといった状況だったので、ゲームCMを見ながらどれにするか吟味していました。
で、その時選んだのは『バンジョーとカズーイの大冒険』でした。
クマ(バンジョー)がリュックに入った赤い鳥(カズーイ)と共に冒険し、魔女に誘拐された妹を救出しに行くというストーリーです。
そんな訳で、最初は全然違うプレゼントを決めていて、サンタさんに「バンジョーとカズーイのゲームをください」みたいな手紙を書き、クリスマスツリーの所に置きました。
テレビで宮本茂さんを観て変更する
クリスマスプレゼントも決まって安心していたある日、たまたまテレビを点けると、とあるゲーム紹介の番組がやっていました。
途中から観たので最初は何のゲームかわかりませんでしたが、ゲーム映像が気になって観続けていました。そのゲームについて番組で語っていたのが、マリオとリンクの生みの親である宮本茂さんでした。
宮本さんが語るそのゲームの魅力と、実際流れるゲーム映像の美しさと面白そうな雰囲気に、私はすっかり引き込まれていました。そしてそれがN64のゲームだとわかったので、「私、こっちのが欲しい!」となったんですよね。
クリスマスツリーに置いた手紙をすぐに回収して、急いで手紙を書き直し、サンタさんに時のオカリナをお願いしなおしました。
ですが「もしかするとサンタさん、もう最初ので用意してしまってるかもしれない…。」と思うと、クリスマスまでドキドキ不安でした。
結果は、届いたプレゼントが時のオカリナだったので大喜びしました。
おまけ:バンジョーとカズーイ、有名なトラウマ話
私がキャンセルしたバンジョーのゲームですが、実は人気の高いゲームです。このゲーム制作はイギリスの会社で、あのスーファミのドンキーコングも開発しています。
グラフィックはマリオ64並み、もしくはそれ以上のクオリティがあるとして海外での人気が高く、日本でもソフトはかなり売れています。なのでN64好きな人はこのゲームを知っている人も多いのですが、これのトラウマ話も結構有名です。
このゲームは、中断してやめようという時に【セーブしておわる】を選択すると、魔女の笑い声と共になぜかゲームオーバー時の映像(結構長い)が流れるという仕様なんです。
なんでやねん!って話ですが…。この映像が怖くて、トラウマになった子供たちは多いそうです。
私の友人もトラウマになった1人ですね。でもストーリーが難しくも面白かったという話は聞いていたので、それは良かったと思いました。
時のオカリナのストーリー
あらすじ
ハイラルに広がる深い森は、デクの樹が守っている森だった。この森には、コキリ族という子供たちが住んでいて、それぞれ自分だけの妖精を持っていた。
しかし、1人だけ妖精を持っていない、リンクという少年がいた。最近彼は、毎晩のように恐ろしい夢をみていた。
その夢では、自分はとある城門の前に立っていた。目の前に跳ね橋が下りてくると、白馬に乗った女性と女の子が飛び出してきて、自分の前を通り過ぎていく。
視線を感じて振り返ると、背後には黒い馬に乗った男が立っていた。その男がリンクに手をかざした瞬間!…いつもそこで、夢が覚めるのであった。
悪しき力が、段々とハイラルに満ちていくのを察したデクの樹は、妖精ナビィを呼んだ。ハイラルを善き方向へ導くのはリンクであるとナビィに話すと、彼を自分の元へ連れてくるように頼むのであった…。
徐々に解き明かされる謎
- どうして自分だけ妖精がいなかったのか?
- 恐ろしい夢は何を示すものか?
- あの男の正体とは?
ストーリーを進めると序盤の謎だった部分はもちろん、デクの樹さまの言っていた悪しき力がなんなのかも徐々に明らかにされていきます。
それらがわかってくると「だから、そうだったのか!」と面白くなりますね。
子供の頃、一緒に遊んでいた友達に、このゲームのとあるキャラのネタバレをされたことがありました。しかも私の進捗状況では、まだ登場さえもしていない頃です。
ネタバレはかなりショックでしたが、子供の頃なのでそういうことをしてしまうのは、仕方がないですね。でも好きなゲームなだけに、そのことがたまに思い出されます。
時のオカリナで初めて…
剣を振り回したゲーム
私が時のオカリナに出会うまで遊んできたゲームは、マリオ系が多かったんですよね。
マリオ64では、マリオの武器は生身の肉体でした。パンチやキック、ヒップドロップ(尻で倒す)などで武器を使うことはなかったです。
マリオカートではアイテムが武器みたいなものですが、カメの甲羅とかバナナとかで、ナイフのような物騒なものは出てきませんでした。
ドラえもんのゲームも持ってましたが、5人の武器は空気法やチャンピオングローブなどで、剣というのはなかったんですよね。
なので勇者として剣を振り回すゲームは、時のオカリナが初めてでした。
ハードごとの移植までプレイ
時のオカリナは実は結構移植が多いゲームなんですよね。私が過去に遊んだのは、こちらのゲーム達です。
- N64版
- GC版・非売品の表編&裏編
- 3DS版の表編&裏編
GC版のは【ゼルダの伝説・風のタクト】予約時に配布されていた非売品のものです。普通の時のオカリナ(表編)以外に、裏ゼルダというのが収録されていて、当時は結構話題になりました。
裏編はストーリーはそのままですが、ダンジョン内部の仕掛けが全く異なるものになっていて、大人でも結構難しい難易度にはなっています。3DS版に移植された時は、表編をクリアしたら、裏編もプレイできるようになっていましたね。
3DS版ではグラフィックは向上していましたが、やっぱりN64時代のカクカクしたあの頃が結構好きだったりします。
ハードは違うもの、RPGで何周も遊んだようなゲームは、この時オカぐらいかなと思います。
アフレコに挑戦した
時のオカリナのゲームが発売されてから月日が流れ…。
中学生の頃、友人と漫画を使ってアフレコ遊びをしていましたが、その時に引っ張りだしてきたのが、姫川明さんが描いた時のオカリナの漫画でした。
この漫画で初めてアフレコして、そこから演劇に興味を持つようになったんですよね。当時のことは、こちらの記事に詳しく書いています。
時のオカリナの魅力
キャラクターが個性的
- 大工の親方の弟子たちが、全員おねぇ系
- にわとりアレルギーなのに、ニワトリを育てているお姉さん
- 風車小屋に住んでいる、回るものが大好きなオジサン
主要人物はもちろん、ストーリーには関係のないキャラでも個性的な性格だったりするので、いろんな人と会話をするのが楽しいです。
脇役であるキャラたちにも手を抜いていないところがいいなと思います。
ゲームバランスが良い
- マップが程良い広さで丁度良い。
⇒ 物足りなさを感じない充分な広さ。けど広すぎない。 - キャラ配置が程良い感じ。
⇒ 少なすぎず多すぎず。どこかの地方に行けば、必ず誰かがいる。 - ストーリー後半、移動は一瞬できるようになる。
⇒ オカリナ演奏で、各地に点在するワープポイントに移動可能
頼れる相棒も登場!? - ダンジョンの難易度も丁度良い。
⇒ 簡単すぎない程良い難しさ。
リンクはハイラルのあちらこちらを旅するわけですが、ストーリー後半は移動範囲が広がるので、オカリナでのワープができるようになると、遠い距離の移動も便利なんですよね。
キャラたちのマップ配置も各地多すぎず少なすぎずで、ハイラルを走り回っていて孤独感を感じることはあまりないです。
ゲーム難易度については、ボスによっては少し手こずる部分も出てくるかもしれませんが、それぐらいが丁度良いと思います。子供も大人も楽しめるというのは、嬉しいなと思いますね。
ゲームBGMがどれも良い
- ゼルダ姫のテーマ
⇒ 優しい気持ちになれる癒し系の曲。 - ゾーラの里
⇒ 魚系種族の里ということもあり、水を連想する涼し気な曲。 - ゲルドの谷
⇒ ギターがカッコイイ。リズミカルでノリの良い曲。 - 魂の神殿
⇒ 踊っている女性を連想しそうなアラビアンな曲。
…などなど。
ハイラル各地の曲もダンジョンの曲も、それぞれその世界にぴったりの音楽なんですよね。
ゼルダのサントラを買い始めたきっかけも、この時オカのが良かったからというのもあるので、私はこの作品では好きなBGMが多いです。
今でもPCで作業中に、たまに聴いたりして癒されています。
的当て・釣り堀・わらしべイベントが楽しい
- 的当てで高得点を目指したくなる。
⇒ 失敗すると悔しくて何度も挑戦。 - 釣り堀で大物の魚を狙う。
⇒ 早朝が釣りやすいので、手こずったらまた翌朝にして釣り直す。 - わらしべイベントで時間内に届ける。
⇒ 無事にクリアできると、攻撃力の高い武器がゲット。
本編とはあまりの関係ない、寄り道できる遊びというのが、結構あるんですよね。
1度寄り道するとそっちにハマってしまって、世界を救うのをそっちのけになったり…。
またアイテムを、物々交換して最後に良いアイテムをゲットできる、わらしべイベントというのもありますね。時間制限付きのもあるので、いかに無駄なく早く届けられるかが重要ですが、最初はタイムアップになることが多くて悔しかったりも。
ストーリーを進めるのに、敵と戦う日々ばかりでなく、こうした息抜き要素が色々あるのも楽しいなと思いますね。
好きな理由、思い出補正もある
ゲームを一番遊んでいたのは、子供の頃です。あの頃はどれだけ毎日ゲームをしても、面白いという気持ちがずっと続いていて、飽きることもありませんでした。
グラフィックが今ほど綺麗でなくても、キャラがカクカクしたポリゴンだったとしても、当時ゲームで触れた世界というのもは、全て輝いて見えました。あの頃の懐かしい思い出もあるから、昔のゲームが好きというのはありますね。
でも今後どれだけ新作ゲームを遊んだとしても、私の中では時のオカリナを超えるものは今後も出てこないです。これはやっぱり、思い出補正がかかっているのもあります。
ゲーム好きな人には思い出の作品があるので、好きなゲームの名前を挙げるとみんな違うものが出てくるでしょうね。感じ方も人それぞれ異なるので、それはそれで良いことだ思います。
NINTENDO 64 Nintendo Switch Online
Switchオンラインの追加パックにあたるN64付きのものは、年間契約のみしかないですが、今までのオンライン費用の2倍かかるんですよね。
でもここで紹介した『時のオカリナ』や『バンジョーとカズーイの大冒険』も配信されています。ダウンロード版として1本ずつ購入できるなら買ってたかと思いますが、オンライン契約中しか遊べませんものね…。
つまりN64付きのを解約して普通のオンラインに戻したら、もうそのソフトは遊べないことと考えると…ちょっと悲しい気持ちにも。だけどソフト1本より安い価格で、複数ソフトを遊べると思ったら安い契約になるのかな。
他にもN64の好きなソフトを配信しているだけに気にはなりますが、中々今は手が伸びないところですね…。
まとめ
今回は私が好きな時のオカリナについて、思い出や好きなポイント色々書いてみました。
時のオカリナを遊んだことがない人からすれば、かわらない部分が多かったかもしれませんが、知っている人には「それそれ!」という部分があったかもしれません。
今のゲームで面白いのはもちろん色々あるけど、昔のゲームもどこかやっぱり良いところがありますね。