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セーラームーンの玩具、壊れたスイッチを修理してみた -Part2-〔クリスタルカリヨン〕

セーラームーンのジャンク品の玩具をまた入手しました。

この『クリスタルカリヨン(1995年製)』のジャンク内容は、電池を入れても全く動作しない不可動品というものになります。

  • 全ての機械に言えますが、分解するとメーカー保証が無くなります
  • 分解・修理・改造は全て自己責任でお願いします

 

 まずは動画をご覧いただきたい

今回の動画も修理中の様子を撮影して、どのような手順で行ったのかをわかりやすくしてみました。

ただ修理内容としては、以前投稿した修理箇所と被るところがあったので、そのシーンは簡略化しています。分解してみると、銅板スイッチ・タクトスイッチなど、前回も登場したパーツが使用されていたんですよね。

こういった玩具に使用されているスイッチは、大体同じようなものが使われているのかなと思いました。

動画ページ

 

 不可動品は、怖いジャンク?

今回の玩具は、電池を入れても音・光が出ないものを入手しました。

しかし、パッと見た感じでは原因がわからないけども、電源が入らない・全く動作しない物というものは実は怖いジャンクだったりもします。

あくまで私の場合についてですが、ジャンク内容によって考えられる修理箇所をまとめてみました。

  1. 電池の液漏れ
    ⇒ 少量であれば、対象箇所や箇所を磨くか電池装着部品の交換
    (基板をよく見て、曇った箇所を磨く必要もあり)
  2. 一部のスイッチが効かない
    ⇒ 原因のスイッチを清掃、もしくは交換
  3. 音が出ない・音が悪い
    ⇒ リード線もしくはスピーカーを交換
  4. ライトが光らない
    ⇒ リード線もしくはLEDライトを交換
  5. 電源が入らない・不可動品(①~③以外)
    その他部品が原因の可能性も高くなる(修理難易度が上がる)

②~⑤の不具合であっても⑥が原因のケースもありますが、一部だけ可動している場合は、比較的修理がしやすいものが多い気がします。

不可動品は致命的な欠陥があって、修理不可なものもあります。落下等の衝撃ダメージで、基板から部品が剥がれ落ちてしまっている…なんていうことも。

テスターをお持ちであれば通電していない箇所を調べて、電解コンデンサ・抵抗器・トランジスタ…など、どこに不具合の起きているかを見つけ出すこともできますが、電子回路に詳しくなければ探すのも困難になってきます。

もし仮に原因部品がわかっても、同じ部品(代替品等)を入手できなければ交換ができません。また、部品入手できても半田付けが難しいパーツもあります。

今回はスイッチ関連の錆びなどが原因だったので修理できましたが、ジャンク原因が異なる場合は、私と同じように修理を試みても上手くいかないケースもあるということを、ご理解いただきたいなと思います。

 

 プラスチックを剥がすのは大変

プラスチックを剥がすというべきか、開くというべきか、割るというべきか…。まぁ言い方はさておき、凹凸で組み合わさったプラスチックを剥がして分解するのは、結構大変でした。

コンパクト系ならネジを外せば割と簡単に分解できますが、凹凸がいくつも噛み合わさったものはプラスチック同士がガッチリくっついて中々剥がれてくれなかったりするんです。

動画は早送りで一瞬のように見えますが、実際は30分以上かけて分解しています。無理に力を加えると、割れたり基盤が折れたりする可能性があるので、慎重に作業を進めていきました。

 

 銅板スイッチ・タクトスイッチについて

タクトスイッチと銅板スイッチの修理方法については、以前記事にしたこちらをご覧いただければ分かりやすいかと思います。

セーラームーンの玩具はこれらのスイッチが多く使用されているようです。この年代以降の玩具でも、大きくギミックが変わらなければ使用されている可能性はあるかと思います。

修理で復活!セーラームーンのコンパクト、壊れたスイッチを直してみた 当時物のセーラームーンの玩具『コズミックハートコンパクト(1994年製)』のジャンク品を入手し、それを修理してみました。 今回...

 

 電源スイッチについて

今の女児玩具は、電源スイッチが付いているものが多いのではないかと思いますが、20年以上前のものには電源スイッチはほとんど付いていなかった気がします。

なので今回の玩具のように電源スイッチが付いているのを見て珍しく感じました。この電源スイッチには『OFF・A・B』と変更できるようになっていて、3点ポジションのスライドスイッチとなっています。

スイッチの内部を見ると少し金属が見えますが、この部分が湿気で錆びやすいんですよね。
現在の玩具の場合は、スライドスイッチの上にスライド用のプラスチックが被せられているケースが多いですが、この玩具はスイッチが剥き出し状態でした。

以前も紹介したことがある接点復活スプレーを隙間から噴射し、スイッチを何度もスライドすれば、それだけで錆びを磨くことができます。普通に磨くには手が届きづらい箇所になるので、これを使ってスライドで磨けるのはありがたいですね。

 

 

 修理が無事完了して

修理が終わって光も音もしっかり反応するのを見ると、やっぱり嬉しいですね。

当時物の玩具は、現在の玩具ほどの多彩なギミックは無いものの、基板も複雑ではないので修理工程においては原因箇所を辿りやすかったり、スイッチの清掃もしやすかったりと良い面が結構多いです。

こういった玩具が次の世代にも受け継がれ、定期的なメンテナンスによって、50年や100年経っても動作品としてキープできていたら凄いだろうなと思います。

 

 まとめ

今回のセーラームーン玩具は、入手時は全く動作しないものでしたが、修理によってしっかり動作するまでに復活させることができて良かったです。

以前と修理方法はほとんど同じなわけですが、普段は見ることがないクリスタルカリヨンの内部構造を知ってもらえたのは、人によっては面白く感じてもらえたのかな?と思います。

修理動画はセーラームーンの玩具以外のジャンク品についても、もし修理する時があったら動画にしようかなと考えています。

 


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