先月発売されたSwitchのソフト、『ファイアーエムブレム エンゲージ』をクリアしました。
今回はその感想について前作との比較も加えて、ストーリーのネタバレは控えつつ、色々書いてみたいと思います。
目次
今回は発売日に購入
今回のゲームは発売日に予約していて手に入れたんですよね。
前作の『ファイアーエムブレム 風花雪月』は、夫が昨年12月に中古で買ってきてくれて、プレイしてました。
ただ発売日までに前作のクリアが間に合わなかった私は、先にクリアしてからこちらをプレイし始めたんですよね。
スタートは出遅れたものの、日々楽しんで遊んでいたので先日こちらもクリアできました。
ストーリーについて
あらすじ
竜と人間が生きる地【エレオス大陸】。
千年前、世界を滅ぼさんとする【邪竜】との戦争勃発。
人々は異界の英雄【紋章士(エムブレム)】の力を借り、長きにわたる戦いの末、邪竜の封印に成功。
世界は安寧を取り戻していた。
しかし、時が経つにつれ封印の力は弱まり、ついに邪竜復活の兆しが現れたとき、主人公は千年の眠りから目を覚ます。
神竜の王である母の願いを受け継いだ主人公は、かつて共に戦った紋章士たちが宿る12個の指輪を集める旅に出るのだった。
公式のストーリーあらすじより
封印の力が弱まり魔王が復活…というのが、“RPGあるある”な展開となっていますね。
主人公は1000年も眠りから目が覚めて、当時の記憶がない状態からスタートします。
これも【ゼルダの伝説 ブレスオブワイルド】の100年の眠りからリンクが目覚める…という部分をちょっと思い出したりもして。
でもこういう展開からのスタートはやっぱりワクワクしますね。
4つの大国の指輪を集める
エレオス大陸は、神竜の住むリトスを中心に、4つの大国で形成されています。
12個の指輪を1箇所に納めておくのは、万が一敵に狙われた際にも危険なので、リトス以外の国にも指輪が納められていました。
邪竜との戦いを制するには12個の指輪の力が必要となるため、それらを集める旅に主人公は出るわけですね。
指輪の力は邪竜の目的を果たすのにも大きな力となるため、互いに早く指輪を集めるために死闘を繰り広げます。
システムについて
ここでゲームのシステムについて、今作のポイントなども含めて一部紹介したいと思います。
ターン制のバトル
これは以前にも書きましたが、ファイアーエムブレムはターン制のバトルです。
自軍を行動可能範囲のマス目に動かして全員の行動が終了すると、次は敵軍がマス目に移動するというものです。攻撃可能な範囲に敵がいる場合、選択すると自動で戦ってくれます。
コマンド入力などによるテクニックは必要なく、敵との相性を考えながら戦う頭脳系のゲームです。
指輪に宿る紋章士とエンゲージ
今回のタイトルにもあるエンゲージシステムですが、集めた指輪はキャラクターに持たせると、戦闘時に〔エンゲージ〕が使えるようになります。
紋章士によって使える〔エンゲージ技〕は異なりますが、この能力が非常に高いので戦闘を有利に進められます。
ただし1度発動すると約3ターンほどしか持続時間がないので、使うタイミングは考える必要があります。再びエンゲージするには、紋章氣のマス目に止まるか、敵を攻撃する度に溜まっていくエンゲージカウントを最大まで溜めるかとなります。
一応指輪を持たせるだけで各キャラの基礎能力値がアップするので、エンゲージをしていない時でも役立ちます。
クラスチェンジは紋章士の力も借りて
各キャラにはそれぞれ〔所有している素質〕というのがあります。この素質でどの武器が使えるかによって、別の兵種にクラスチェンジ可能かが決まります。
兵種をそのまま上級職にする場合には、素質はそのままでも可能な場合もありますが、全く別の兵種にする場合は必要な素質を得る必要があります。
紋章士にはそれぞれ固有の素質というものがあるので、戦闘時にエンゲージにより絆が深まってくるとその素質を得ることができ、希望の兵種へクラスチェンジも可能となります。
いろんな指輪が集まってくると、クラスチェンジに必要な素質を持った紋章士も出てきます。
ただしクラスチェンジには特定のアイテムも必要なので、ストーリー中盤までは一定量しか店では入手できず、クラスチェンジさせるキャラは考える必要があります。
紋章士のスキル継承
紋章士との絆が深まってくると、溜まってくるスキルポイントを使って、その紋章士のスキルをキャラに付加することもできます。
それにより、その紋章士の指輪を所持していない状態でも、スキルを得ることができます。
守備力が弱いキャラには守備をあげるスキルを付けたり、全体的にステータスが高いキャラには再移動のスキルを付けて、敵を攻撃後も動けるようにしてみたり…。
スキルポイントは結構な量を使用するので、どれを付けるかはよく考える必要がありますが、キャラの育成では大変助かります。
英語でのプレイも可能
今作はゲーム開始時に〔英語音声・日本語字幕〕にしてプレイというのも可能です。
しかもその切り替えはスタート画面で毎回行うことができ、いつでも両方日本語に戻してプレイもできるんですよね。
以前書いたポケモンのソフトでは、英語でプレイすると途中で元に戻せませんでしたが、今回はいつでも戻せるのはいいなと思います。
日本語字幕でプレイしながら、英語のリスニング力を鍛えるというのもできるかもしれませんね。
このゲームの面白いところ
エンゲージ技が楽しい
戦闘時にエンゲージさせて紋章士の技を発動させると、敵を強力な攻撃でやっつけてくれるので、爽快感がありとても楽しいです。
紋章士との絆が深まってくると使用できる技や武器も増えるので、戦闘でより有利に戦えます。
剣しか使用できない兵種のキャラでも、エンゲージにより紋章士の弓・魔法なども使えたりするので、離れた敵に攻撃できるのはとても助かりますね。
絆が最大になったら、別キャラの指輪と交換して持たせたりして、また絆を深めていきながらプレイしていました。
兵種の種類が豊富
兵種の数が多いので、どれにクラスチェンジするか楽しみでしたね。私は主人公以外はほぼ飛行か騎馬にしてました。
ペガサスナイトやドラゴンナイトの他、グリフォンやウルフナイト、騎馬でも色々兵種があったりもして…。
兵種によって装備できる武器は異なりますが、選べる種類が豊富というのは自分好みな戦闘スタイルにしやすくて良いと思います。
キャラ育成がしやすい
私はファイアーエムブレムでは基本的に女性キャラのみ使用するのですが、キャラによってはステータスが全体的に低くて、毎回戦闘で倒されるキャラもいました。
でもどうしてもそのキャラを使いたいと思い、レベル上げや素質の取得をしてクラスチェンジをさせた後は、かなり能力値が上がって頼もしい仲間となりました。
前作では1ヶ月を週ごとにわけての育成指導で、能力をあげるのが少しじれったい感じがありましたが、今作のは自由度が高かったのでキャラ育成もしやすかったです。
プレイを終えての感想
ストーリーは長すぎず短すぎず
前作は分岐ルートがあったので、クリアまで結構長くプレイできました。分岐前にセーブデータを分けておいて、それぞれを進めていきましたね。
どちらを選択するかで、今までの味方の誰が敵側になるかが変わるので、物語の見方が変わり中々面白かったです。ただ印象としては、全体的に暗い雰囲気が残るのを感じました。
どちらを選んでもそれまで味方だった人を倒すことになるので、世界は平穏に戻るけども、倒した元仲間のことを考えるとちょっと複雑な気持ちにも…。
今作は分岐ルートはない分、章ごとのストーリーは多かったと思います。だらだらと長いこともなく、程良いボリュームでした。ただ分岐が好きなファンには、物足りなさもあったかもしれませんね。
クリアできた時はスッキリとした気持ちになったので、私は今作の方が明るい感じに終われたなと思います。
主人公がよく喋る
前作の主人公はほぼ喋らなかったんですよね。まるでドラクエの主人公のよう。
でも今作の主人公はかなり喋ります。その分性格がわかりやすく、仲間や紋章士に対してどのように考えているかが、とてもわかりやすいです。
今作のは紋章士との関係性を考えても、喋るキャラにして正解だったと思います。
前作の主人公ベレトも紋章士として登場するのですが、今回は普通に喋りますね。その様子を見て「めっちゃ喋れるやん!」と心の中で突っ込んでました。
それぞれの“絆”
各キャラクターと紋章士との“絆”、特に主人公と紋章士マルスとの部分はよく描かれてありましたね。
でも紋章士との絆以外に、家族の絆・仲間の絆…いろんな絆が描かれており、それぞれが色んな想いを抱きながら生きているのがよく伝わりました。
中ボスはストーリーではかなり憎らしいことをしてくるわけですが、終盤になると実は…というのもあり、中々いい演出してくるなと思いました。中ボス達もそうですが、ラスボスでさえ、なんだか可哀想な人だなと思ってしまいました。
身近にすぐ側に、よく見れば欲しいものがあったのにね…と。
登場するキャラ誰しもが辛い気持ちを抱えていて、敵でさえ完全に憎めきれない感じの描かれ方でした。でもこういうのも好きですね。
まとめ
主人公と12人の紋章士との1枚。みんな良い笑顔なんだけども、ちょっと切なくなる。
今作は過去作に登場する英雄たちが紋章士として活躍するので、長年のファンには懐かしく嬉しい作品にもなったのではないでしょうか。
私はこのゲームをとても楽しめたので、プレイして良かったと思いました。
ニンテンドースイッチオンラインでは、ゲームボーイアドバンスの今後の配信として、ファイアーエムブレムの2本が予定されています。
紋章士としても登場したロイが活躍する『封印の剣』と、リンが活躍する『烈火の剣』ですね。
今作で過去の英雄たちが気になった方は、配信時にプレイしてみるのも面白いのではないかと思います。