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電池交換は不可!?グリーティングカードを電池交換してみた

光やメロディが流れるタイプのグリーティングカードの電池交換をしてみました。

元々電池交換できないものとして販売されていたのですが、分解してみると交換できることがわかったので電池の入れ替えをしました

  • 全ての機械に言えますが、分解するとメーカー保証が無くなります
  • 分解・修理・改造は全て自己責任でお願いします

 

 Youtube動画はこちら

今回はクリスマスの時期に合わせた修理動画を載せてみようとチャレンジしました。投稿時期が限られているので、急いで動画編集しました。

光や音がでるグリーティングカードは、クリスマスのが種類は多いですが、他にはバースディカードにもありますよね。最近のは電池交換できるものもありますが、昔のは交換不可のものが割と多かった印象があります。

電池交換不可のカードも、中をよく見てみると実は交換できたりもするんですよね。少しコツなどはいりますが、難易度はそんなには高くないです。

ブログでは主に動画内容の補足や解説となりますので、まずは動画をご覧いただければと思います。

Youtube動画

 

 カードの貼り付け箇所を剥がす

カッターは使わずヘラを使う

カード全体をよく見てから隙間にヘラを入れて、少しずつ開いていきます。実は電池交換より、この開封する作業が一番大変だったりします。

ヘラをお持ちでない方は、もしかするとカッターを使おうかと考えるかもしれませんが、私はオススメしません。

その理由が、開封に関係ない箇所を切ったり破いてしまう手を切って怪我をしてしまう恐れがあるからです。

今回のカード2枚はどちらも両面テープでしっかりと貼り付けられており、ヘラの力加減も中々難しいです。カッターは刃物なので手が滑ると危険なんですよね。

なのでヘラでの開封の方が安全かと思います。できればヘラは、薄くてよくしなる柔軟性のあるタイプだと使いやすいです。

開くときは慎重にゆっくりと

動画では雪だるまのカードは、開く時にスイッチのリード線が引っかかって全開できなかったので、スイッチを外してから開いていました。

カードによって内部の仕様も様々なので、誤って断線させてしまわないように慎重に開封する方が良いかと思います。

 

 電池交換できるのは爪付きタイプ

どちらのカードも黒いフィルムの下に、電池が隠されてありましたね。

この電池を取り出す際に、電池ホルダーの爪を開いてから取り出していましたが、電池交換できたのは、この爪付きの電池ホルダーだったからです。

もしこれがゲームボーイのソフトなどで使用されている電池のような、電池に直接半田付け(溶接)されていた場合は交換は厳しいです。なぜなら自分で電池に直接半田付けしようものなら、電池が破裂する恐れがあり大変危険だからです。

このような場合は“半田付け電池”を購入し、電池ではなく端の金属部分を自分で基板に半田付けする必要があります。(メカいじりに慣れている方は、別の方法で交換できる方もいます。)

カードを分解したのは今回の2つだけなので他のカードはわかりませんが、電池ホルダーに爪などで固定されているだけで、電池が動かせる・取り出せる場合は今回のように自分でも電池交換が可能になります。

 

 基板の錆落としは注意しよう

錆は優しく撫でるように落とす

カードはどちらも発売から10年以上経過していたので、中の電池はすっかり液漏れして錆びついていました。古い電池を長年放置してしまうと、どうしてもこうなりますよね。

基板の錆落としにはヘラとお酢を使いましたが、この方法は以前別の動画でも似たようなものを載せています。

ボタン電池の液漏れ!錆びてしまった『ボイスメモ』の修理 ママレードボーイ『ボイスメモ』(1994年製)のジャンク品を入手しました。 ジャンク内容は、ボタン電池の液漏れ・錆びによるもの...

ただ今回は違う点がありまして、それはヤスリは使用せず、より優しく丁寧に磨くことです。力加減は優しく撫でるような感じですね。

基板のパターンは液漏れすると、劣化して剥げやすくなります。それを擦って錆を落とすというのは少し荒業なんですよね。

錆だけ落とすのを心がけて磨く必要がありますが、液漏れがあまりにも酷い場合は既にパターンが消えて無くなっている場合もありますので、その場合は修理を諦めなければなりません。

ベビー綿棒が丁度良い

使用されていたボタン電池がLR1130でしたが、これはよく見かけるLR44と直径はほぼ同じですが、厚みが2分の1ぐらいなのです。

なので電池ホルダーの高さも低いので、普通の綿棒よりも細めのベビー綿棒がこの隙間に入るのには丁度良いのです。基板のパターンを磨いた後の液は、綿棒にそっと吸わせて取り除きながら作業を進めていきましょう。

ベビー綿棒がなければ、ピンセットにティッシュを挟んで拭き取るのでも大丈夫ですが、ティッシュのゴミが残ったり拭き残しがないようにします。

 

 別の電池への交換、改造での注意点

電池を別の電池に交換して外付けに改造するというのも今回はやってみました。

これについては色々注意点があり、電圧・電流について考えなければなりません。

まずは電圧ですが、LR1130が3個直列で繋いであったので、1.5v×3=4.5vとなりますが、単4電池を3個直列で繋ぐとまずいかなと思い、2本だけ繋いでみました。

アルカリ電池は1.5vなので2本で3vとなりますが、その電圧でも動作はしました。また充電池であるエネループ(ニッケル水素電池)は1.2vなので2本で2.4vとさらに低くなりますが、それでも動作はしました。LEDは電圧が低いと光らなくなりますが、動作するレベルには維持できていたようです。

続いて電流ですが、単4電池を3本繋がなかったのはこれに関係しています。もし電流が必要以上に多すぎるとLEDがショートして壊れてしまうからです。

電圧は理論上ではまぁ計算できましたが、電流はテスターで実際にチェックした方がいいです。抵抗はいろんな箇所に含まれていて、理論上と実際の数値とでは差異があります。(電圧もテスターで測ると多少数値が異なるので見た方がいいです)

動画では一応使用できていましたが、もしかすると各パーツへの負荷が大きく、劣化が早く進んでいるかもしれません。なのでテスターでチェックしてみて電流が大きければ、抵抗を入れて下げる必要があるというわけです。

ただ壊れてしまうだけならまだいいですが、下手すれば発火したりという危険性もあるため、こういった改造はある程度慣れてきてから行う方がよいかと思います。

 

 まとめ

以前からグリーティングカードの構造が気になっていて、“爪で挟んでいるだけなら電池交換できるのでは?”と考えていたんですよね。なので実際に中を見ると予想通りで、無事交換ができた時は嬉しかったです。

私は子供の頃に気に入って持っていたメロディカードがありましたが、音が出なくなってしまい捨ててしまいました。もし今もあれを持っていれば、電池交換できて直すことができたのかもしれません。

今回の修理方法が、カードの電池交換をしたいと思っていた方のお役に立てばいいなと思います。

 


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